蒜泥白肉|豚ばら肉の醤油ニンニクソースかけ

難易度:☆ 調理時間:30分以内
日本にも多くの隠れファンをもつ中華料理『蒜泥白肉|豚ばら肉の醤油ニンニクソースかけ』のレシピを紹介します。茹でた豚肉のうす切りにすりおろしたニンニクと砂糖醤油がベースのソースを添えて食べる絶品料理です。

中国語でニンニクを蒜、大蒜、台湾ではもっぱら蒜頭と呼びます。中国語で書かれたレシピの多くでは材料の時点で蒜片(うす切り)、蒜末(みじん切り)、蒜泥(すりおろし)などと書き、ニンニクを加工する行程を省くのが一般的です。

ところで台湾には「蒜頭」という地名があるのをご存知でしょうか?嘉義縣六腳鄉という場所に実際に蒜頭村という場所があり、もちろん蒜頭郵便局も蒜頭小学校も存在します。日本にもおかしな地名がたくさんあるのであまり笑えた話ではないですけど(笑)。この蒜頭には日本統治時代に明治製糖の工場が建てられ、今も台湾製糖が営業を続けています。工場の名前が蒜頭糖廠…、どうしてもニンニクエキス入りの砂糖を連想してしまいます。



もともとこの地域は大家族が多い集落で、そのため旧地名を「算頭」といいました。清末に漢字が変わって「蒜頭」と呼ばれるようになったそうです(今では過疎が進み大家族がたくさんではなくなったそうです)。歴史的にニンニクとは全く関係がない場所なのですが、なぜ敢えてこの漢字で置き換えたのか当時の担当者に聞いてみたいものですね。調べてみたところ特産…というわけではないそうですが、餡にニンニクを使った『蒜頭餅』というお菓子も売られているそうです。いつか食べてみたいものです。

それとこの蒜頭村、台湾伝説のロックシンガー「伍佰」の出身地だそうで、コアなファンにとっては聖地ともなっています。なんでも蒜頭小学校卒業だそうで…。「伍佰」を知らない人はぜひ一度彼の音楽を聞いてみてください。抜群の歌唱力と圧倒的なパフォーマンスで今なお多くの台湾人を魅了するトップシンガーの一人です。

それではレシピです。


[材料]
豚ばら肉 ……… 300g
ショウガ ……… 30g
ネギ ……… 1本
ニンニク ……… 4個

[調味料]
醤油 ……… 大さじ2
水 ……… 大さじ1
砂糖 ……… 大さじ1
ゴマ油 ……… 小さじ1

[作り方]
1.ショウガを包丁の腹などで叩いて砕いておく。ネギを適当な長さに切り、包丁の腹で叩いておく。

2.鍋に適量の水を沸騰させ、豚ばら肉を入れて20-30分ほど芯に火が通るまで茹でる。火が通ったら取り出して荒熱をとり、薄切りにして器に盛り浸けておく。

3.ニンニクをすりおろし、全ての調味料とあわせてソースを作る。作り方2の豚ばら肉にソースをかけて完成。

Point!
豚ばら肉は塊肉を茹で、火を通してから薄切りにします。うす切りされたものを使う場合はサッと茹でてから水気を絞って作りましょう。

豚ばら肉の脂身が気になる方は赤身で作りましょう。

薬味として香菜や千切りにしたネギを添えるとよいでしょう。一味唐辛子やゴマをかけてもおいしいです。


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