寶島炒飯|宝島炒飯、フォルモサ炒飯

難易度:☆ 調理時間:30分以内
炒飯シリーズ第五弾!台湾の美称である宝島の名を冠した『寶島炒飯|宝島炒飯、フォルモサ炒飯』のレシピを紹介します。鶏肉、タマネギ、ニンジン、エビなどのオーソドックスな具材のみで作る普通の炒飯です。

清朝が本格的に領地に組み込む前、台湾の一部はオランダ(とスペイン)により支配されてていました。国としての支配というよりは会社経営の一環でしたが、この時代を台湾のオランダ統治時代と呼び、台湾が始めて歴史の表舞台に登場する重要な時期です。

当時は大航海時代、インド航路を開拓した列強はその海路をアジアまで延ばしていきました。マカオを租借したポルトガル、フィリピンを拠点としたスペイン、インドネシアを拠点としたオランダなど、各国列強はアジア進出に躍起になっていました。時期でいうと16世紀の後半、この時代の西洋の交易船(や宣教師ら)は日本にも到達し、日本も本格的に西洋文明と接触することになりました。西洋の交易航路上にあった台湾で仕入れた鹿の皮は当時の武具にも使われています。

オランダは1624年に台南に拠点を、スペインは1626年に基隆に拠点を築き、本格的な台湾支配を始めました。もちろん平和に共存していたわけではなく、1642年にオランダによってスペインの拠点が陥落、オランダ一強時代がしばらく続きました。この頃対岸の明朝では王朝交代劇があり、清朝支配を逃れた明の流民が台湾に大量に流入して来ました。その中には台湾中興の祖とされるかの有名な鄭成功の姿も。彼によりオランダ軍は打倒され、1662年に台湾から完全に撤退することとなります。この1624年から1662年までの37年間を台湾オランダ統治時代と呼びます。これ以前の台湾の歴史は遺跡から推測することしか出来ません。

この時にオランダ人が用いていた台湾の名称が「フォルモサ(麗しき島)」で、台湾の別名として今でもヨーロッパ各国で用いられます。漢字で書くと「美麗島」、「寶島(宝島)」で清朝が名付けた「台湾」という名称を嫌うシチュエーション(たとえば鄭成功と共に台湾に渡った漢人の子孫らがつかったり、生粋の台湾人が特別な愛国心を示したりする場合など)で現在も使われます。宝島の方はほとんど使われませんけど…。

そんな台湾の美称を関した炒飯です。 できれば台湾産の三星(タマネギ)、旭陽(ニンジン)、明蝦(ブラックタイガー)、そして台湾の米を使ってオール台湾産の材料で作りたいところです。


[材料]
ニンジン ……… 10g
ピーマン ……… 10g
タマネギ ……… 10g
ネギ ……… 5g
鶏もも肉 ……… 20g
エビ ……… 10g
卵 ……… 2個
ご飯 ……… 200g

[調味料]
醤油 ……… 大さじ1
塩 ……… 適量
胡椒 ……… 適量

[作り方]
1.ニンジン、ピーマン、タマネギ、ネギをみじん切りにする。鶏もも肉とエビを細かくみじん切りにする。卵を溶いておく。

2.フライパンに大さじ3のサラダ油をひき、中火で80度まで熱する。これにタマネギ、鶏もも肉、エビを入れて火が通るまで炒める。続いて卵を加えてよくかき混ぜながら火を通したら、ニンジンとピーマンを加えて火が通るまで炒める。

3.作り方2のフライパンにご飯を入れ、他の具と混ざり合うように手早くかき混ぜながら炒める。ご飯の粒がバラバラになったら醤油、塩、砂糖を加えて味を調え、最後にネギを散らして完成。

Point!
いわゆる普通の炒飯です。炒める時は最初は中火で肉類に火を通し、卵を加えてからは強火で作ります。

写真のようにエビを干しエビに変えて作ってもよいでしょう。


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