緑豆燉藕│緑豆とレンコンのスープ

難易度:☆☆ 調理時間:3時間
季節の薬膳第二弾は『緑豆燉藕│緑豆とレンコンのスープ』。真夏の胃腸障害、食欲不振にやさしく効きます。

中医学の「夏(立夏から立春まで)」は、一年で最も陽気が盛んになる季節。人体の新陳代謝も盛んになり、人は汗をかいて体温を調節し夏の暑さに適応しようとします。古くから夏の養生の原則は、汗のかきすぎによる水分の消耗を防ぎ陽気の調節をすることと、夏の暑邪から身を守ること。五臓で言うと心の陰気が不足しないよう補い心火が上昇しすぎないよう、また肺や胃に溜まった熱が引き起こす乾燥、食欲不振、活力不足などを調節するのが食事のキモになります。清熱解毒、益気養陰の作用を持つ食物や薬物を上手に活用しましょう。

夏の養生に使える食材は、例えば緑豆、スイカ、トマト、ゴーヤ、キュウリ、イチゴ、ナスなどがあります。また冷たいものを取り過ぎないようにして胃と脾を傷つけないようにしましょう。

今回紹介する『緑豆燉藕│緑豆とレンコンのスープ』は清熱解毒、消暑止渇の作用のある緑豆と、調肝心、益胃止渇作用のある蓮根、さらに清熱消痰、燥湿止痒、止瀉の作用のあるミョウバンを少々加え、夏の暑さで機能の低下した胃腸機能を整えます。胡椒と生姜も使うので、胃を更に温める作用も期待できます。

「汗をかきすぎて喉が渇き、どうしても冷たいものを飲んでしまう」というような方におすすめの薬膳料理です。

[材料]
蓮根 ……… 1kg
緑豆 ……… 150g
中華スープ ……… 1500cc
胡椒 ……… 3g
生姜 ……… 15g
明礬 ……… 3g

[調味料]
味の素 ……… 3g
塩 ……… 5g

[作り方]
1.緑豆を水に2時間ほど浸けておく。蓮根は皮をむき、節を落として薄切りにしておく。明礬は水2リットル(分量外)に浸して溶かしておく。生姜は薄切りにする。

2.作り方1の明礬水を火にかけて沸騰させ、蓮根を入れて5分ほど茹でる。取り出した蓮根を冷水に2度ほど晒しておく。

3.鍋に中華スープを沸騰させ、作り方2の蓮根、作り方1の緑豆、生姜を入れて煮込む。 緑豆が柔らかくなったら、胡椒、塩、味の素で味を整えて完成。

Point!
明礬(ミョウバン)は乾物屋や薬局で手に入ります。蓮根の煮崩れを防ぐための処理に使っていますが、薬用作用も期待しています。可能なら天然の白礬(びゃくばん)と呼ばれるものを手に入れて使って見ましょう。

緑豆は水で戻した時間によって煮込み時間も変わります。前日の夜から水に浸しておけば、10分ほど煮込んですぐに食べられます。

蓮根を煮込んだ後のあまった明礬水は冷ましてから毎日のうがいに使うとよいでしょう。殺菌作用があります。


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