雙鮮涼拌豆芽│中華風モヤシサラダ

本日のレシピは『中餐丙級證照』シリーズより、『雙鮮涼拌豆芽│中華風モヤシサラダ』の紹介です。

台湾もすっかり涼しくなってきましたが、日中はまだまだ残暑が厳しい季節です。こういうときはやっぱり涼しげな料理が食べたくなりますね。

今では日本の食卓に欠かせない食材となった「モヤシ」ですが、実はこれほど普及したのは戦後になってから。特に全国で一般的になるほど普及したのは1990年以降というから驚きです。そういえば筆者が子供の頃は今ほどモヤシを食べてなかったような気が…。

さて、モヤシは「大豆」から作ると思い込んでいる方がいらっしゃいますが、正確には間違いで現在日本で普及しているモヤシは大部分が「緑豆」のモヤシ。大豆のモヤシもあるにはあるのですが、中華料理屋さん用など流通はごく一部に限られます。ちなみに中国や台湾のモヤシは大豆が主体で日本のものとは食感が異なります。

ちなみに台湾の大豆生産量はほぼゼロ(!)。そのほとんどをアメリカからの輸入に頼っています。その輸入量は世界なんと第五位(ちなみに日本は第四位)。ほとんどが搾油用ですが、食用の大豆もほとんどがアメリカかカナダからの輸入品です。市内いたるところで見られる「豆漿」のお店の大豆はほとんどは輸入品ということですね。台湾の食用油はほとんどが大豆から抽出されていますが、その油を絞るための施設はほとんどが内陸から東海岸に位置しています。中国との緊張が続いていた時代の名残ですね。台湾における大豆とその加工品の流通や価格に関しては非常に面白い話がたくさんあるのですが、レシピとは何の関係もないのでここでは割愛します。興味があれば自分で調べてみましょう。


「台湾の大豆はほとんどが輸入品だよ」と台湾人に言っても、「市場で買ったのは国産だから安全だ!」とか言って聞く耳を持たない人もいます。

現在台湾では中国との間で日本とアメリカのTPPに似た条約を締結するかどうかもめています。TPPと同じように秘密条約で、例外品目のみを記載して除外する方式で、しかも大統領権限で締結を調整しているとあって、日本と似たように特に農林関係者から大きな反対の声が上がっています。実際のところは農業だけでなく、台湾の健康保険制度や司法制度に中国の関与が可能になりそうだということで識者の間では多くの議論がなされているようです。中国も明らかにTPPを意識して条約を結ぼうとしているようですが、日本ではこういうことはほとんど報道されませんね。しっかりとした知識を身につけ、グローバリズムという言葉に踊らされないようにしましょう。

というわけで、今日はもやしを使った料理です。



難易度:


調理時間:
一瞬

材料:
モヤシ ……… 200g
パプリカ ……… 1/4個
セロリ ……… 3本
ニンジン ……… 1/6本
ニンニク ……… 2個

調味料:
塩 ……… 小さじ1
味の素 ……… 小さじ1/4
砂糖 ……… 小さじ1/2
酢 ……… 小さじ1/2
ごま油 ……… 大さじ1


作り方:
1.セロリは根元の古い皮をむいておく。モヤシは根元のヒゲを取り除いておく。パプリカ、セロリ、ニンジンは千切りにしておく。

2.ニンニクは好みの大きさにみじん切りにしておく。

3.沸騰したお湯にニンニク以外の全ての材料を入れてサッと茹で、取り出して冷水に付けて冷ましたら、取り出して水気を切っておく。

4.作り方2でみじん切りにしたニンニクと調味料をボウルなどで混ぜ合わせる。作り方3で茹でた材料を加えて混ぜ合わせ、味がなじんだら水気を切って器に盛りつけたら完成。


Point:
よく水気を切りましょう。べしゃべしゃになると味が薄くなるばかりか、食感も悪くなります。

野菜を千切りにする時はモヤシの太さと同じくらいに切ると、食べやすいです。

冷やして食べるとよりおいしくなります。





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