古早味高麗菜飯│懐かしのキャベツご飯

難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『古早味高麗菜飯│伝統キャベツご飯』のレシピを紹介します。10-20年ほど前くらいに流行した家庭料理で、炒めて調味したキャベツとベーコンに白ご飯を混ぜて作ります。炒飯ではなく混ぜご飯なのが特徴で、白ご飯さえあればすぐに作れます。

料理名にある「古早味」とは台湾で多用される中国語の表現です。「懐かしの」、「古い」、「懐古主義の」などの意味を表す形容詞で、料理に使われることも多いですが味とは関係ありません。おおむね祖父母、両親世代の事物でどこかノスタルジーを感じるものを形容して使われます。

例えば古い型の自動車や自転車、あまり手の入っていない伝統建築、そしてお母さんの味などと言ったものを形容する単語です。台湾では特に老街などを歩けば、軽食屋さんなどで必ず見かけることができる単語です。毎日の新聞にもほぼ必ずこの単語をテーマにした記事が書かれるほどメジャーな単語です。台湾華語を勉強中の方は覚えておきましょう。

「古早味」は「古い、早期の」という意味の漢字を組み合わせて生まれた言葉で、台湾でも70年代以降多用されるようになりました(一説によると当時のヒット曲にこの単語を使った歌詞があったからだとか…)。また単語としては中国語の辞書に載っていますが、実際には台湾や福建省の一部で使われるくらいで、それ以外の中国語圏ではあまり使われることがありません。台湾人と中国語と話すときにこの単語を使ってみるとニヤリとされるかもしれませんね。

言葉には流行があるので、いつまでこの単語が日常の語として使われ続けるのかは分かりませんが、今の我々が目にしているものも、いつか「古早味」と呼ばれる日が来ることを考えると…なかなか胸に来るものがありますね。



[材料]
キャベツ ……… 300g
ベーコン ……… 30g
シイタケ ……… 2個
油揚げ ……… 30g
エシャロット ……… 2個
白ご飯 ……… 200g

[調味料]
酒 ……… 小さじ1
オイスターソース ……… 大さじ1
塩 ……… 適量
胡椒 ……… 少々

[作り方]
1.キャベツを食べやすい大きさに切る。ベーコンを幅1cmほどの短冊切りにする。シイタケのいしづきを除き薄切りにする。油揚げを千切りにする。エシャロットをみじん切りにする。

2.熱したフライパンでベーコンを軽く炒めて油が出たら、シイタケ、エシャロットを加えて香りが出るまで炒める。続いて油揚げとすべての調味料を加えて味を調えたら、キャベツを加えてしんなりするまで炒める。キャベツがしんなりしたら少量の水(20ccほど、分量外)を加えて混ぜ合わせる。

3.作り方2のフライパンに白ご飯を加え、加熱しながら良くかき混ぜて完成。

Point!
ベーコンの代わりに普通の豚肉でも作れます。

食材は一例です。シイタケと油揚げは適当な野菜やキノコなどと置き換えて作りましょう。ただし具のメインはあくまでキャベツです。


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