辣味雞絲珊瑚草│鶏むね肉と珊瑚草のサラダ

難易度:(材料入手による) 調理時間:下準備 + 30分以内
台湾ではちょっと高級な家庭料理として食べられる『』のレシピを紹介します。日本ではアッケシソウと呼ばれる珊瑚草と茹でた鶏むね肉を合わせて食べる料理です。台湾では乾物屋で買えますが、日本ではあまり出回らない野菜なので、台湾滞在中などに再現に挑戦してみましょう。

中国語で珊瑚草と呼ばれるアッケシソウ(厚岸草)は学名を Salicornia europaea といい、アカザ科に属する一年草です。満潮時に水没してしまうような場所に生育する塩生植物で、食べるとほのかな塩味がします。数ある塩生植物の中でも非常に強い対塩性を持ち、逆に塩に依存して生育するという植物としては極めて珍しい性質を持っています。細胞内に高濃度のベタイン(トリメチルグリシン)を蓄積して浸透圧を調整するという能力を持っています。

アッケシソウは1891年、宇部金吾により北海道の厚岸湖のカキ島で発見されたことにより名づけられました。また1912年に牧野富太郎により愛媛県でも発見され、日本ではこの二つの地域でだけ生育している植物と考えられていました。その後北海道では別の場所でも発見されていますが、北海道と愛媛のアッケシソウは北前船などによって種子が運ばれた長らく同じ種であると考えられていましたが、近年のDNA分析によって別の起源をもつ種であることが分かっています。

台湾では乾物屋で乾燥させた珊瑚草を購入することができます。乾燥済みの植物性食品なので日本に持ち込むことが可能ですが、持ち帰る人は念のため検疫を通しましょう。

細胞内に蓄積された塩分とベタインの旨味が楽しめる野菜で、似たような味の野菜は日本ではまず食べられません。料理好きの人にはいいお土産になるかもしれませんね。

水で戻した珊瑚草はこんな感じです。



[材料]
鶏むね肉 ……… 1枚
珊瑚草 ……… 50g
トウガラシ ……… 1本
ニンニク ……… 3個

[調味料]
胡麻ドレッシング ……… 大さじ1と1/2
ごま油 ……… 大さじ2
ラー油 ……… 大さじ1
コショウ ……… 少々
塩 ……… 少々

[下準備]
1.珊瑚草を水に3時間ほど浸けて膨張させ、取り出して水気を切っておく。

[作り方]
1.鶏むね肉を沸騰したお湯に入れ、火が通ったら取り出して千切りにする。トウガラシとニンニクをみじん切りにする。

2.ボウルに下準備した珊瑚草と鶏むね肉、トウガラシ、ニンニクとすべての調味料を加え、よくかき混ぜて完成。

Point!
作るのは簡単ですが珊瑚層(アッケシソウ)を手に入れるのが問題です。自生している地域に住んでいる方も採取は控えましょう。


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