豆包炒青江菜│油揚げとチンゲンサイの中華炒め

難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『豆包炒青江菜│油揚げとチンゲンサイの中華炒め』のレシピを紹介します。料理名の通り油揚げとチンゲンサイをオリーブオイルで炒めた料理です。和食と中華と洋食をミックスしたような不思議な料理です。

油揚げは和食でよくつかわれる食材で、薄切りにした豆腐を油で揚げたものです。油の温度を変えて二度揚げ、三度揚げする必要があるため、家庭で作るのはなかなか難しいですが不可能ではないでしょう。中国語では「豆包」または日本語の漢字をそのままに「油揚」と呼びます。

キツネの好物とされ『稲荷寿司』の語源ともなっていますが、もともと日本の古典ではキツネの好物はネズミの天ぷらで、殺生を禁じる仏教の思想が入ってきてから豆腐の天ぷら、つまり油揚げに変わったと考えられています。ネズミの天ぷらを見るとうれしすぎて術が解けてしまうそうです。

キツネを祀るお稲荷様は、もともと古代インドの神ダーキニー、茶枳尼であると言われています。もともとは性愛の女神です。これが仏教の神となり、中国経由で日本に伝わってきました。初期はジャッカルに乗る人を喰う半裸の女神で閻魔大王の眷属とされ、後に白狐を従えた女神となります。中世には天皇家などにも信奉されるようになり大いに人気を博しました。ただし茶枳尼を信奉するには相当な覚悟が必要であったようで、一度信奉を捧げると死ぬまでそれを貫かなければならず、途中でやめるとその瞬間に家が没落したり自身の命が失われると考えられていました。しばらくして外法とされますが、信奉者は後を絶たなかったようです。

近世に入り誰の願望でも叶えるとされた茶枳尼天は開運、憑き物落とし、病気平癒などの神様として多くの民衆に信奉されるようになります。当時は寺で祀られていましたが、これが後の稲荷神社となります。明治時代の神仏分離で茶枳尼を祀っていたいくつかの寺がつぶされ、その他の寺も祭神を変え稲荷神社として生き残りました。

元々はジャッカルに乗った狂神、それがかわいい白キツネの神様になって油揚げが好物となるなんて……、神様の世界もイメージ管理が大変そうですね。



[材料]
油揚げ ……… 50g
チンゲンサイ ……… 200g
ニンニク ……… 2個
オリーブオイル ……… 小さじ1

[調味料]
塩 ……… 小さじ1/2

[作り方]
1.油揚げを沸騰したお湯にくぐらせて余分な油を落とし、千切りにする。

2.チンゲンサイを一口サイズに切る。ニンニクを薄切りにする。

3.熱したフライパンにオリーブオイルを引き、ニンニクを炒めて香りを出す。続いて作り方1の油揚げと作り方2のチンゲンサイを加え、中火で軽く炒める。最後に塩を振りかけて味を調えたら完成。

Point!
チンゲンサイは葉を一枚ずつ分けてから、揃えて一口サイズに切り分けましょう。

油揚げはみそ汁などに入れるものを使います。揚げ麩などでも同じように作れると思いますので、いろいろと試してみてください。


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