麻糬│台湾餅

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
台湾の地方、特に花東地域の土産として人気のある『』のレシピを紹介します。餅と同じようにもち米だけで作るのが普通ですが、今回はお土産のクニクニした食感を出すために少量のコーンスターチを加えて作ってみます。いろいろな餡を包んで作りましょう。

『麻糬』は普通話で読めば ma2 shu3 と発音します。台湾でしか使われない表記で、もちろん台湾語発音します。台湾語の音は「ムァチー」のようで、日本語の「モチ」から発音が取られています。というか日本語で「モチ」と発音しても通じます。

日本人が餅を伝えたというわけではなく、日本統治前から台湾にはハレの日にモチを食べる習慣がありました。客家や原住民にもその風習が残されています。いわゆる照葉樹林文化論と呼ばれるやつです。

日本統治時代に稲作、農業技術が改善し、うるち米は生産量を大幅に増やして内地に輸出されるまでになりましたが、もち米の生産量はほとんど増えませんでした。その分台湾ではモチの付加価値が高まり、伝統的だったモチの使い方以外に特に贈答、土産用のモチが発達し、現在にもその影響が残されています。例えば台湾東部の原住民土産としてモチ菓子が人気です。空港のお土産コーナーでも定番の『パイナップルケーキ』や『ヌガー』、『太陽餅』などと並んで『麻糬』を購入することができます。パッケージに日本語ででかでかと「チョコレートもち」などと書かれてあるので、日本人は無視してしまいがちですが、日本のものとはちょっと食感が異なっているので、自分用に購入してみてもよいでしょう。

台湾のモチは蒸したモチ米を搗いて作ることはまれで、通常はもち米粉に水を加えて混ぜ合わせてあと、炊いたり蒸したりして作ります。弾力は低くなりますが、その分口当たりが滑らかになります。一口にモチと言っても様々な作り方や材料があるので、常識にとらわれずいろいろな作り方にチャレンジしてみましょう。


[材料]
水 ……… 170cc
もち米粉 ……… 120g
コーンスターチ ……… 20g
砂糖 ……… 60g
サラダ油 ……… 大さじ2
きな粉 ……… 適量


[作り方]
1.水、もち米粉、コーンスターチ、砂糖、サラダ油をボウルに入れ、よく混ぜ合わせる。これを炊飯器の内鍋に入れ、炊飯器にセットしてスイッチを入れる。

2.炊き上がったら中身を取り出し、球状に成形してきな粉をまぶして完成。


Point!
きな粉の他にすりごま、落花生粉、ココナッツパウダーなど様々なものをまぶして食べます。砂糖を入れずに出来上がりにノリで包む日本風の食べ方もありです。餡子を包んだ『おはぎ』は和食になってしまうのであまり見かけませんが、ココアを練りこんだり、チョコレートを包んだりしたものはお土産としても人気があります。


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