鳳凰蘿蔔│鳳凰大根

難易度:☆ 調理時間:30分以内
珍しい四川料理『鳳凰蘿蔔│鳳凰大根』のレシピです。美しく飾り付けられたダイコンの薄切りをスープと一緒に食べる料理です。

古代中国では鳳凰は色によって分類され、赤いものを鳳凰、青いものを鸞鳥、黄色のものを鵷雛、白いものを鴻鵠、紫のものを鸑鷟とよびわけたそうです。中二病ってやつでしょうか(笑)?古代の詩なんかにはどれも結構歌われており、それぞれに細かい設定があります。

赤の鳳凰が火をつかさどるのはご存知の通りで、賢帝が現れるときに前兆として飛来すると言われています。後付け設定で鳳がオス、凰がメスとされ、特に凰は現代でも女性の名前に多用されます。

青の鸞鳥は水鳥で、オスを鸞、メスを和といいます。非常に夫婦仲が良い鳥だそうで、片方が先に死亡するとそれを悲しんで泣き続けるとされています。

黄色の鵷雛は南方に住み、素早く動くと言われています。高貴な人を暗示するとも。

白の鴻鵠はオオトリとコウノトリで、巨大な鳥です。偉大な人物を指します。

最後の紫の鸑鷟で、鳳凰と同一視され、実在したとも。実は≪本草綱目≫にも記載があり、実際にどの鳥を指しているのかひっそりと研究がされています。

すべて実在の鳥がモデルになっていると考えられていますが、動物学の発達していなかった古代の記載と現在知られている動物を比較するのはなかなか難しく、研究も進んでいません。なんせ広大で千変万化の地形を持つ中国のこと、いまだに未発見の動植物が多数眠っていると言われています。



[材料]
鶏むね肉 ……… 30g
ダイコン ……… 200g
ニンジン ……… 10g
ネギ ……… 2g

[調味料]
塩 ……… 小さじ1
味の素 ……… 小さじ1
砂糖 ……… 小さじ1/3
チキンスープ ……… 200cc

[作り方]
1.鶏むね肉を千切りにする。ダイコンの皮をむき、厚さ3cmほどの輪切りを一つ作ったら、残りは薄切りにする。ニンジンの皮をむき、輪切りを一つ作る。ネギをみじん切りにする。

2.鍋に水を沸騰させ、ニンジンと大根を入れて火が通るまで煮る。

3.熱したフライパンに大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、鶏むね肉を炒めて火を通す。これに調味料を加えて混ぜ合わせる。

4.器の中央に輪切りにしたダイコン、その周辺に鶏むね肉を並べる。鶏むね肉の上に薄切りにしたダイコンを少しずつずらしながら円形に並べ、中央のダイコンの輪切りの上にニンジンを乗せる。作り方3のスープを器に注ぎ、ネギを散らして完成。

Point!
ダイコンは水で煮込んでいるので、スープの味は濃いめです。煮崩れるまで火を通さず、ある程度食感を残したまま取り出して並べます。

ダイコンをチキンスープで煮込んでもよいのですが、その場合は味の濃さを調節してください。

ニンジンはみじん切りにして最後に散らしてもよいでしょう。


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