綠豆椪│台湾まんじゅう

難易度:☆ 調理時間:2時間
新年や中秋節などのハレの日に食べられる月餅の一種『綠豆椪│台湾まんじゅう』のレシピを紹介します。白餡を使った伝統的な『綠豆椪』と豚肉をつつんだ肉まんのようなレシピの二種類を一気に紹介です。その形状からまれに『緑豆凸』とも呼ばれます。

日本では「でこぼこ」と呼ばれる漢字「凸凹」、音読みは「とつ、おう」、中国語では Tu1 ao1 と発音します。単独の漢字だと凸レンズ(中国語では凸透鏡)、凸面、凸版印刷など面の形状を表すときに使います。

凹だけはごくまれに中国の地名に使われることがあり、その場合はwa1と発音します。もともと「洼」という漢字の代わりに使われるようになったもので、地形的には川によって浸食されてくぼんだ土地を指します。四川省あたりにいくつかこの漢字を使った地名があるので興味がある人は地図ソフトで探してみましょう。またごくまれに動植物の名前に含まれていることも。

日本ではその形状からデザイン的な使われ方をすることも多い漢字ですが、中国でも事情は同じようです。中国では設計やデザインの会社名などにも使われることが多く、この点の漢字を通したイメージは日本人と同じものがありそうです。

あと中国語には四角號碼(輸入法)という漢字のコードやそれを使っての漢字を入力する方法があります。四角號碼は一つの漢字につき、その形状によって最大五ケタの数字を割り当てたものです。王雲五という人によって発明されました。この四角號碼では数字の7が「角」を表す形状に対応しているのですが、「凸」の四角號碼は「77777」、「凹」は「77770」 。凸は角角角角角!凹は角角角角横!という非常に武骨なコードになっています(笑)。それにしても角角角角角!と言われたら確かに凸凹の漢字を思い浮かべてしまうかもしれません。ゲームのネタにも使えそうですね。

それではレシピです。


[材料1]
豚ひき肉 ……… 150g
ラード ……… 10g
タマネギチップ ……… 100g

[材料2]

白餡 ……… 900g

[材料3]
中力粉 ……… 370g
薄力粉 ……… 270g
ラード ……… 130g

[調味料1]
砂糖 ……… 大さじ1
胡椒 ……… 大さじ1
五香粉 ……… 小さじ1
ゴマ ……… 10g
醬油 ……… 大さじ2 

[調味料2]
砂糖 ……… 75g
水 ……… 150g

[作り方]
1.熱したフライパンに材料1のラードをひき、豚ひき肉を入れて色が変わるまで炒める。火を止めてすべての調味料1とタマネギチップを豚ひき肉に加え、よく混ぜ合わせておく。

2.中力粉に調味料2の砂糖を混ぜ合わせ、少しずつ水を加えてダマにならないように捏ねる。捏ねたらボウルにラップをして20分ほど生地を寝かせておく。別のボウルで薄力粉とラードをよく混ぜ合わせ、こちらもラップで蓋をして20分ほど生地を寝かせておく。

3.作り方2の二種類の生地をそれぞれ30等分し、それぞれを薄い円形に成形する。中力粉の生地の内側に薄力粉の生地を乗せ、上に作り方1の肉餡か白餡を乗せて包む。包み口を上にして団子状に成形したら、オーブンの天板に載せる。

4.作り方3の団子を160度に熱したオーブンで15分焼く。白餡の物は皮に火が通ったら取り出す。豚肉を包んだものは場所を変えてさらに10分焼いて完成。

Point!
豚肉を包んだものと白餡を包んだものは別々に焼きましょう。豚肉の肉汁が漏れると味が混ざります。

甘みのない白餡を使って、皮-白餡‐豚肉の順に三層に包んで作るバージョンもあります。餡子と豚肉の組み合わせに抵抗がない方はこちらもどうぞ。


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