鹹檸檬鴨湯│レモンの塩漬けとアヒルのスープ

難易度: 調理時間:3時間以内
先日作った『鹹檸檬│レモンの塩漬け』を利用した潮州料理『』のレシピを紹介します。塩漬けレモンの酸味と塩分を使って、とんこつと鴨肉を煮込んだスープ料理です。食欲増進効果があり、産後の体力回復などに食べられる栄養豊富な料理です。材料となる『鹹檸檬│レモンの塩漬け』は自分で用意するしかありません。ぜひ再現してみましょう。

この料理で使う『鹹檸檬│レモンの塩漬け』はそれほど長期間漬けたものでなくても使えます。2週間から3か月ほど漬けたものを使って調理しましょう。

アヒルは鴨を家禽化したものです。イノシシを家畜化したブタみたいな関係です。

さて、一時期日本のセルフィー界を席巻した「アヒル口」ですが、中国語では「鴨(子)嘴」といいます。日本語からの直輸入ですが、アヒルが鴨に先祖返りしているのが面白いですね。台湾では大変に流行し、一時は台湾のほとんどすべての女性のSNSが、アヒル口の写真にきりかわったということも。(ちょっとだけマネして元の写真に戻すという人も多数いました。)

台湾では日本初のオタク文化や萌え文化がそのまま輸入されて定着していますが、近年はSNSの力か日本の流行もほぼリアルタイムで台湾に紹介されることも多いです。しかも台湾での流行は日本より早く全国に飛び火し、あっという間に廃れ、また次の流行を待つ空白期間が生じる…という熱しやすく冷めやすい特性があります。気質の違いなんでしょうねぇ。

実は台湾人の流行に敏感で、熱しやすく冷めやすいという性格は「映画のマーケティング」にぴったりで、ハリウッド発の大型映画が本国より先に台湾で公開されたりもします。中国のように検閲もないので本国そのままノーカットで上映でき、個人の年間映画鑑賞件数がほどほどに高く、映画館をビデオで撮影するような人もおらず、 流行に敏感で、アメリカの文化もそのまま受け入れ、そして適度な人口と経済力を持っているという映画マーケティングの理想郷なのです。

日本では夏公開の大型映画が、台湾では前年の冬に世界最速で見られることもあるのです。映画好きには何という僥倖でしょうか!字幕なしでも映画見られるよ(または中国語の字幕でもいいよ)!という方は、 旅行中に台湾の映画館で最新のハリウッド映画を楽しむのも悪くないと思います。なんと一本700円ほど!日本の半額以下で映画が見られます。

それではレシピです。


[材料]
鴨肉 ……… 半匹分
とんこつ ……… 120g
鹹檸檬 ……… 1個(丸ごと使う)
水 ……… 1000㏄
ネギ ……… 適量

[調味料]
塩 ……… 適量

[作り方]
1.鴨肉を食べやすい大きさにぶつ切りにし、沸騰したお湯で3分ほど茹でてあくを抜く。その後氷水につけてしめ、取り出して水気を切っておく。

2.鍋に水を沸騰させ、作り方1の鴨肉、とんこつ、鹹檸檬を入れて蓋をし、弱火で2時間煮込む。

3.作り方2の鍋のスープを味見して適量の塩で味付けし、鴨肉とスープを器に盛り付けたらみじん切りにしたネギを散らして完成。

Point!
煮込んでいるときは水量に注意しましょう。水が減ってきたら適宜足してください。

とんこつは出汁とりだけに使い食べません。少し肉がついているものを使えば食べられますが、その場合一度あく抜きしてからスープを取りましょう。


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