芥菜鹹蛋湯│カイランと塩漬け卵のスープ

難易度: 調理時間:30分以内
「中餐乙級葷菜證照」シリーズから『芥菜鹹蛋湯│カイランと塩漬け卵のスープ』のレシピを紹介します。日本ではあまりなじみのない(アヒルの)塩漬け卵を使うため、難易度は少し高めですが調理自体は簡単です。カイランが手に入らない場合は他の葉野菜で代用しましょう。

カイランの属するアブラナ科(Brassicaceae)はその花の特徴から古くは十字花科と呼ばれました。中国語では今でも十字花科を使っています。植物中ではキク科やマメ科に次いで繁栄しているとされる分類群で、キャベツ、ワサビ、ダイコン、ナノハナ、ブロッコリー、ケール、チンゲンサイ、カブ、など多くの食用・薬用植物があります。

アブラナ科の植物には共通の特徴として細胞が破壊された時にアリルイソチオシアネートという物質を放出する性質があるのですが、この物質は抗がん作用を持つことが知られており、現在世界中で研究が進んでいます。多目的コホート研究の結果によると、閉経前の女性ではアブラナ科野菜の摂取量が高ければ高いほど、乳がんになる確率が低くなったのだとか(http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3358.html)。その他の様々なイソチオシアネート誘導体もがんに効果があることが分かっています。アブラナ科植物は新しいがん予防・治療の方法として世界中で注目が集まっているのです。

さて、アブラナ科植物はその科名の通り、十字型の花を持つのが特徴です。花弁が四枚ということですが、花弁が四枚の花は他にもドクダミ、アカネ、ミズキなどいくつかあります。あとはケシなんかも四弁花だった気が…。四弁花の植物はあまり多くないので、花の名前を覚えるなら四弁花から始めても良さそうですね。アブラナ科は数がたくさんあって手ごわいですけど(笑)。四弁花には有用・薬用植物が多いので知っておくといざというとき役に立つかもしれません。



[材料]
カイラン ……… 6枚
塩卵 ……… 2個
豚肉 ……… 200g
ニンジン ……… 半本

[調味料]
酒 ……… 大さじ1/2
醤油 ……… 大さじ1/2
片栗粉 ……… 小さじ1
中華スープ ……… 1000cc
塩 ……… 適量
ごま油 ……… 少々

[作り方]
1.豚肉を千切りにし、酒、醤油、片栗粉をまぶして5分ほど浸けておく。

2.カイランの芯を除き、食べやすい大きさに切ってから湯通ししておく。

3.塩卵の卵白部分を除き、卵黄部分を4等分しておく。ニンジンの皮を向き、うす切りにする。

4.鍋に中華スープを沸騰させ、カイランとニンジンを入れて火が通るまで煮込む。続いて塩卵を加え、塩で味を調えたら豚肉を入れて一度沸騰させる。最後にごま油を散らして完成。

Point!
塩卵の作り方はこちら。なければ普通のゆで卵の卵黄で代用しましょう。

カイランがなければ白菜、キャベツ、レタスなどのアブラナ科の葉野菜で代用してください。

豚肉の代わりに魚肉つみれやはんぺん、ちくわなどを入れても美味です。豆腐を加えてもよいでしょう。


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