玉米雞茸│鶏肉入りトウモロコシスープ

難易度:☆ 調理時間:30分以内
湖北省の名物料理『玉米雞茸│鶏肉入りトウモロコシスープ』のレシピを紹介します。すりおろしたトウモロコシと鶏肉の千切りを中華スープで合わせた温かいスープです。Pointに超簡易版の作り方もあわせて載せておきます。

中国はアメリカに次ぐトウモロコシの大量生産国です。しかしトウモロコシを主に食べているのはブタ等の家畜で、その他はほとんど輸出されています。国内生産だけで飼料用、食用、加工用をすべてまかなえているので、中国は長い間トウモロコシの純輸出国といわれてい"ました"。しかし近年天候不順や盗難(?!)、更に砂漠化による耕地面積の減少などによる生産量の低下や国内需要の増大により、毎年数百万トンを輸入しており、この傾向は今後も続くとの見方が強まっています。

世界最大の生産国であるアメリカもトウモロコシの純輸出国なのですが、デンプンからの工業用アルコールの生産の需要が高まっているため、トウモロコシの輸出が徐々に減っています。近い将来中国も人口増加によるトウモロコシの内需が高まり、アフリカなどの進行農業国から輸入することになるのではないかとささやかれています。こういった穀物の動向をいち早く察知して投資するのが先物の面白さですが、なかなか簡単ではありません(笑)。

トウモロコシを主食としない台湾や中国でも、トウモロコシを飼料にして育った豚を大量に食べるので、間接的な消費量は少なくありません。

ちなみに食用のトウモロコシは台湾のものよりも日本のものが格段に美味しいです。台湾人を日本に招待したら、トウモロコシ料理(『焼きもろこし』など)を食べさせてあげるとおいしさに驚かれます。なんせ生食が可能な品種は台湾産のマンゴーと同じくらいの糖度を持つものがあるのですから。反応が面白いので機会があればぜひお試しください。



[材料]
鶏むね肉 ……… 200g
チキンスープ ……… 150cc
トウモロコシ ……… 100g
ハム ……… 少々
卵白 ……… 4個分
ネギ ……… 少々
ラード ……… 大さじ2
ショウガ ……… 3g

[調味料]
味の素 ……… 少々
塩 ……… 小さじ1/2
小麦粉 ……… 大さじ1

[作り方]
1.鶏むね肉を千切りにする。ショウガとネギをみじん切りにする。ハムをみじん切りにする。

2.ボウルに鶏むね肉と味の素、塩、小麦粉、チキンスープ、卵白、ネギ、ショウガを加え、よくかき混ぜあわせておく。

3.トウモロコシをミキサーかすり鉢ですり潰し、ガーゼなどで水気を切っておく。水気が切れたら作り方2のボウルに入れ、よく混ぜ合わせる。

4.熱した鍋にラードを入れて溶かし、作り方3の鶏むね肉とトウモロコシを混ぜ合わせたものをすべて加える。よくかき混ぜながら過熱して沸騰したら30秒ほど煮込み、とろみが付いたら器に取り分ける。最後にハムを散らして完成。

Point!
小麦粉を片栗粉やコーンスターチに変えると出来上がりの風味が変わります。好みでいろいろなデンプンを試してみてください。

超手抜きで作るなら、細く千切りにした鶏肉をほぐしがものと軽く泡立てた卵白を器に入れ、熱々のコーンポタージュスープを注ぐだけでOK。中華スープベースではないので風味は異なりますが、 これだけで似たような料理が作れます。


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