開陽白菜│白菜煮込み

難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭では定番のおかずの一つ『開陽白菜│白菜煮込み』のレシピを紹介します。干しエビとニンニクで白菜を煮込んで作るうま味の強い料理で、レストランでも良く食べられます。

料理名にある「開陽」といは中華圏における干しエビの別名です。また干しエビは台湾では「蝦米」とも呼ばれます。

幕末に幕府がオランダから購入した軍船には「開陽丸」という名前が名付けられていました。1862年にオランダに発注、1867年に日本に到着し、翌年の戊辰戦争で沈没するまで活躍します。土方歳三はこれに乗って仙台から函館に向かったとか。船体は引き上げられ北海道江差町で資料館となっています。ご存知の通り戊辰戦争では薩長軍が勝利しますが、一般の兵士らは戦争に勝利したのはいいが碌な褒賞が与えられなかったため不満を溜め込みました。

1871年に琉球の漁師が台湾に漂着し54名が原住民に殺害されたことなどがきっかけで、1874年に日本は薩摩藩が台湾に勝手に出兵してしまいました。明治政府はこれを追認、これは不満を溜め込んでいた薩摩軍人のガス抜きの意味も強くあったようです。また、この事件によって琉球の日本への国際的帰属がほぼ決定的になりました。明治が始まって(1868年)からわずか7年、時代の潮流は周辺各国を巻き込み急転直下の展開を見せます。

また北斗七星は魁と柄の部分に分けられますが、柄の部分の三つの星の真ん中を中国語で「開陽」と呼びます。現代で言うおおぐま座のミザールという星です。ミザールは歴史上初めて見つかった連星で、すぐそばに暗いアルコルという星があります。中世はミザールとアルコルを見分けられるかどうかが視力のよさの指標とされました。ミザールとアルコルは数千年周期で影響を与え合っているといわれていますが、実際にお互いの重力が影響を及ぼしあっている真の連星であるかは未だに分かっていません。

晴れた夏の夜空を見上げて、古代人と同じように視力の検査としゃれ込むのも良いかもしれませんね。



[材料]
白菜 ……… 600g
干しエビ ……… 20g
ニンニク ……… 4個
水 ……… 100cc

[調味料]
醤油 ……… 小さじ1
砂糖 ……… 小さじ1
塩 ……… 大さじ1

[作り方]
1.白菜をよく洗い、ぶつ切りにする。ニンニクをみじん切りにする。

2.熱したフライパンに大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、干しエビとニンニクを炒めて香りを出す。続いて白菜を入れてしんなりするまで炒めたら、すべての調味料と水を加える。水が沸騰したら弱火にし、30分ほど煮込んで完成。

Point!
クツクツと煮込みますが最終的には水は半分以下に煮詰まります。また蓋はせずに煮込みましょう。


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