客家湯圓│客家湯円

難易度: 調理時間:30分以内
昨日に引き続き「元宵節(今年は3月5日)」に食べる『湯圓』料理を作ります。今回は客家の『客家湯圓│客家湯円』のレシピです。出汁の効いたスープで肉と野菜と『湯圓』を煮込んで作る料理です。

元宵節を祝う習慣は前漢の時代から始まったと前回の記事で軽く触れました。今回はその辺をざっとおさらいしてみましょう。料理で学ぶ中国史です(笑)。

後の始皇帝となる嬴政と《呂氏春秋》で有名な呂不韋とが内輪もめの末、始皇帝が勝利。その後始皇帝は周辺諸国を制圧して中華を始めて統一(前221年)し、中国で初めての中央集権制度が敷かれます。始皇帝の死(前210年)後、楚の項羽と漢の劉邦が争いの末、劉邦が勝利し前漢が成立(前206年)。この辺は皆さんご存知のとおり。この時代に漢文でおなじみ「鴻門の会」や「四面楚歌」の故事が生まれました。項羽と劉邦にまつわる料理としては、劉邦の子孫劉安が発明した(…と言われる)『豆腐』、項羽にまつわる『霸王肥腸│豚モツ覇王炒め』、『覇王雞│客家風葱油鶏、覇王鶏』などというものがあります。

劉邦の妻である「呂雉(呂不韋の一族ともされます)」は、劉邦の死後中国史上希に見る悪政を敷き国家の大混乱を招きます。これにより呂雉は中国三大悪女に名を連ねているほどです。呂氏の一族を粛清し混乱を収めるのに成功したのが旧暦一月十五日で、それ以降は毎年これを祝って庶民らと共に王侯貴族らが盛大に宴を開催しました。その後400年続くことになる漢の繁栄を象徴する祝日となるのです。ちょうど春節最後の日でもあり、いつしか道教のお祭りとも融合して中国の一般的な祭りになっていきました。宋代に家庭円満を祈って『湯圓』を食べる習慣が生まれ、様々な土地、民族で様々な『湯圓』料理が生まれます。

中に『肉餡』を包んだ『湯圓』で作るとよりおいしいですよ。


[材料]
干しエビ ……… 30g
ニラ ……… 80g
春菊 ………60g
葉ニンニク ……… 50g
セリ ……… 20g
シイタケ ……… 10個
豚肉 ……… 100g
湯圓│中華紅白団子、湯円 ……… 600g
エシャロット ……… 50g
水 ……… 1500cc

[調味料]
醤油 ……… 大さじ2
塩 ……… 大さじ2
味の素 ……… 大さじ1
胡椒 ……… 大さじ1

[作り方]
1.干しエビは柔らかくなるまでお湯に浸けておく。ニラ、春菊、葉ニンニク、セリはよく洗って長さ3cmほどの段切りにする。シイタケは千切りにする。豚肉は千切りにする。エシャロットはみじん切りにし、適量の油(分量外)できつね色になるまで揚げておく。

2.鍋に水(分量外)を沸騰させ湯圓│中華紅白団子、湯円を浮かんでくるまで茹でて火を通す。

3.鍋に大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、作り方1の干しエビとシイタケを入れて香りが出るまで炒める。続いて豚肉を炒めて火を通したら、水とすべての調味料を入れて沸騰させる。作り方1のエシャロット、ニラ、春菊、葉ニンニク、セリを入れ、火が通るまで煮込む。

4.作り方3の鍋に作り方2の湯圓│中華紅白団子、湯円を加えたら完成。

Point!
野菜はニンジンやシイタケ、その他のキノコ類で置き換えて作りましょう。具は基本的に千切りにします。

スープは中華スープを使って作るのが簡単です。


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