燒酎雞│焼酎鶏

難易度:☆ 調理時間:数日
甘口男オリジナルの中華料理『燒醉雞│焼酎鶏』のレシピを紹介します。といっても人気のレシピ『醉雞│酔っ払い鶏』を焼酎で作るだけです。焼酎の銘柄で千差万別の味わいが楽しめます。お気に入りの焼酎があればぜひ一度挑戦してみましょう。☆大人限定のメニューです。

今ではすっかり下火になってしまいましたが、一時期日本で韓国式焼酎の「소주│ソジュ」というものが流行しました。韓国では伝統的に米を蒸留したものを「소주│ソジュ」と呼びますが、現在はタピオカやジャガイモなどその他の澱粉を発酵させたものも作られています。単一の澱粉源で作られているものが少ないので、日本のように○焼酎、△焼酎などの分類はしません。

韓国「소주│ソジュ」の漢字表記は「燒酒」、これは中国語の「燒酒」をそのまま韓国語で読んだもので、もちろんそのまま焼いた酒、即ち蒸留酒をあらわします。英語ではワインを蒸留したものをブランデーと呼びますが、こちらはフランス語の「vin brûlé│焼いたワイン」がオランダ経由でイギリスに伝わったときにオランダ語で「brandewijn│焼いたワイン」と直訳されて伝わり、いつしかワインを意味する「wijn」が取れてただ「brande」と呼ばれるようになりました。これがブランデー(Brandy)の語源ですが、洋の東西で蒸留酒がどちらも「焼いた酒」と表現されるのは面白いですね。

ちなみに現代の中国語で焼酒(焼酎)は主に「白酒」と表記されます。

中国に蒸留酒が伝わったのは1200年ごろ。モンゴル人に征服されたペルシアのアラックという蒸留酒の製法が伝わったものです。蒸留酒の製法が韓国に伝わるのはもちろん中国経由ですが、日本に伝わるのは実はシャム王国(現在のタイ)から琉球を経由した特殊なルートによるもの。中国に遅れること300年、1500年頃の話です。もちろんシャム王国の蒸留酒もペルシアのアラック由来で、伝わった当時の日本では焼酎を「あらき酒」、または「らんびき(蒸留器│Alambic)」と呼びました。

ペルシアの蒸留酒の製法が世界中にもたらされ、各地で上流方法が洗練され高純度のアルコールが精製されるようになると…、そう、アルコール消毒という医療技術が発見されることになります。ペルシアでは蒸留酒の発見とほぼ同時期にアルコールによる消毒がなされていたというから愕きです。

それでは焼酎にまつわる知識をざっと詰め込んだところで、焼酎を使った『醉雞』、『燒酎雞│焼酎鶏』をお楽しみください。


[材料]
骨なし鶏もも肉 ……… 2本
ショウガ ……… 10g
ネギ ……… 2本


[調味料]
焼酎 ……… 200cc
 (麦、芋、米なんでもかまいませんが、初回は米焼酎が無難です)
枸杞 ……… 5g
水 ……… 適量

[作り方] 
1.骨なし鶏もも肉をたこ糸できつく縛って円柱状にし、沸騰したお湯でそのまま茹でてアクを抜く。アクを抜いたら取り出して水気を切っておく。

2.すべての調味料を鍋に入れ、作り方1の縛ったままの骨なし鶏もも肉を浸ける(→Point参照)。

3.作り方2の鍋を強火で沸騰させ、蓋をしてごく弱火で30分煮込む。火を止めてそのまま常温まで冷まし、常温まで冷えたら鶏肉を汁ごとタッパーなどに入れて蓋をし、冷蔵庫で冷やす。

4.1-2日後冷えた骨なし鶏もも肉を取り出し、たこ糸を取り外して食べやすい大きさに薄切りにしたら完成。

Point!
水は鶏肉が浸かるくらいまで加えてください。

煮込んだ直後から食べられますが、やはり冷やした方が味が染みておいしいです。

塩を使っていないので、食べるときは少量の塩を振りかけるとよいでしょう。冷やすときの汁に少量の塩を加えておいてもOKです。

もちろんお酒のおつまみにピッタリです。

アルコール分は完全に飛ばないかもしれないので子供や運転手は食べてはいけません。

枸杞はなくても作れます。


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