薑母鴨│姜母鴨

難易度: 調理時間:2時間
台湾冬の風物詩『薑母鴨│姜母鴨』のレシピを紹介します。鴨肉をメインに食べるのは今まで紹介した同名料理のレシピと変わりませんが、今回は他の材料を入れて一緒に食べれる鍋料理風に作ります。

『薑母鴨』の歴史は過去の記事で紹介しているので、今日は漢字「薑」についてみてみましょう。「薑」は日本語や簡体字では「姜」と書きます。これは同じ発音の漢字を代用したもので、姜の字にショウガの意味はありません。もとの「薑」の字は古くからショウガをあらわす字として中国で使われてきました。古代中国の漢字字典《說文解字》には"禦溼之菜也。从艸彊聲。 "と記載されており、薬用として使われていたことが分かります。清代に書かれた《說文解字》の解説書《說文解字注》には更に詳しく、
"  御溼之菜也。 ― 御、鉉作禦。神農本艸經曰。乾薑主逐風溼痹、溼病也腸澼、匹辟切腸閒水下痢。生者尢良。久服去臭氣、通神明。按生者尢良、謂乾薑中之不孰而生者耳。今人謂不乾者爲生薑。失之矣。
  从艸。彊聲。 ― 居良切。十部。"
と解説があります。こちらも薬効に関する説明を加えたもので、腸内の溼(湿)を取り去り下痢を治すことなどが書かれています。

『薑母鴨』は1980年代に今の新北市中和で生まれた正真正銘の台湾料理で、現在はたくさんの店で様々な味の『薑母鴨』が楽しめます。基本のレシピはほとんど変わらないので、好みの具を加えて自分だけの『薑母鴨』を作ってみてください。


[材料1]
鴨肉 ……… 900g
ショウガ ……… 100g

[材料2]
当帰 ……… 8g
川芎 ……… 5g
黄蓍 ……… 5g
ヒゲ人参 ……… 8g
桂枝 ……… 3g
丁香 ……… 2g
枸杞 ……… 5g

[調味料]
酒 ……… 300cc
水 ……… 2500cc
ごま油 ……… 適量
塩 ……… 適量

[作り方]
1.ショウガの泥をよく洗い流し、大きな塊に切って包丁の腹で叩いて身を割っておく。

2.鴨肉をぶつ切りにし、沸騰したお湯に30秒ほどくぐらせてアクを抜く。

3.土鍋にごま油をひき、作り方1のショウガを少し焦げるまで炒めて香りを出す。

4.作り方3の土鍋に作り方2の鴨肉を入れ、強火で3分ショウガと一緒に炒める。炒めたら酒を加えて加熱しながら味を馴染ませる。

5.作り方4の土鍋のアルコール分が飛んだら、水、すべての材料2を加えて沸騰させる。沸騰したら弱火で1時間ほど煮込んで完成。

Point!
これだけではもちろん物足りないので、好みの具材、例えば野菜や練り物を加えましょう。

酒のアルコール分は完全に飛ばさない方が風味が出ますが、車の運転をしたり子供が一緒に食べたりする場合は完全にアルコールを飛ばしましょう。


0 コメント :

 
日本で作れる台湾料理 © 2012 | Designed by Rumah Dijual , in collaboration with Web Hosting , Blogger Templates and WP Themes
FB FACEBOOK TW TWITTER