圓滿新春映福田│創作新春客家風野菜炒め

難易度: 調理時間:30分以内
2013年に行われた客家料理の大会「客家溫馨團圓年菜比賽」では、プロ部門、アマチュア部門、学生部門の三つにクラス分けされました。今回は学生部門の準優勝作品から『圓滿新春映福田│創作新春客家風野菜炒め』と名付けられた料理を紹介します。客家の倹約精神を主題にした料理だそうで、「余った(客家料理の)食材で作る」創作料理です。

筆者としては「ひき肉」を入れて少量の醤油などで風味をつけたい所…、まぁ倹約精神を表しているので高価な肉類は使わないということでしょう。

今回は客家の年中行事と飲食の関係について紹介します。漢民族の習慣と違って米で作った「粄」が多用されるのも面白い部分です。他にも細かな違いがたくさんありますね。

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四.客家民俗の歳時節慶飲食状況

一.春節新年
新年は農暦の十二月二十五日のいわゆる「入年掛」から準備を始め、清掃、『發粄』、『甜粄』、各種料理の製作を行う。元旦の朝は野菜だけを食べ、胃腸をきれいにする。

二.清明節
先祖の墓を清掃し、豚肉、羊肉、鶏肉、酒、『饌果』、『餅菜』、『發粄』、『艾草粄』などを供える。

三.端午節
(一) 菖蒲、艾葉、葛藤を家の門にかけて病魔を避ける願掛けとする。
(二) 『粽子』を巻く。

四.伯公生日(土地公の誕生日)
農暦六月六日に土地公廟に豚肉と魚を供える。

五.中元節
祖廟に豚肉を備え、三十親等以内の親族が廟に入り祭祀を執り行う。廟の外には大きなテーブルを準備し、そこでも先祖の供養を行う。盂蘭節とも言う。

六.中秋節
月餅』と柚子を食べる。

七.重陽節
菊花酒を飲む。

八.冬至
家畜を締め、『臘腸』、『豬肝』、『膽肝』、『臘鴨』などを作る。

九.祭灶神
三牲を捧げ灶神を祀る。砂糖を灶君の神像に塗る。「上天言好事,下界降吉祥;上天奏好事,下地保平安。」という対連を門の両側に貼る。

十.除夕
豆腐、『發粄』などを作り、鴨、鶏を絞めて廟に供える。家族で火を囲み食事を取る。

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[材料]
白菜 ……… 600g
シメジタケ ……… 100g
タケノコ ……… 30g
シイタケ ……… 30g
ニンニク ……… 10g
ネギ ……… 10g
ニンニクチップ ……… 5g
卵 ……… 1個
香菜 ……… 10g
ニンジン ……… 100g
ホウレンソウ ……… 100g
中華スープ ……… 200cc


[調味料]
塩 ……… 適量
酒 ……… 適量
ごま油 ……… 適量

[作り方]
1.白菜はぶつ切りにする。タケノコは下処理をし、千切りにしておく。シイタケは千切りにする。ニンニクは皮を剥き、包丁の腹で叩いてつぶしておく。

2.熱したフライパンに薄くサラダ油(分量外)をひき、溶いた卵を広げて、両面がきつね色になるまで焼いたら、取り出して幅1cmほどの千切りにする。これを揚げ物油でパリパリになるまで揚げて卵チップを作る。

3.熱したフライパンに大さじ3のサラダ油(分量外)をひき、ニンニクを炒めて香りを出す。続いて白菜、シメジタケ、タケノコ、シイタケ、ネギを加えてよく混ぜながら炒める。最後に酒を振りかけ、塩で味を調える。

4.中華スープに塩を加えて味を整える。中華スープの半量ずつをそれぞれニンジン、ホウレンソウと共にミキサーにかけ、緑と赤のソースを作る。それぞれを煮込んで火を通し、器の底に対極図を描くようにソースを敷いたら、上から作り方3の具材をドーム状に盛り付ける。

5.作り方4の具の上から作りかた2の卵チップを振りかけ、香菜を上に乗せる。最後に少量のごま油を振りかけたら完成。

Point!
卵チップを作るのが面倒な方は、オムレツやクレープにしてしまってもよいとおもいます。

ソースをなくしてご飯の上にのせ、どんぶりにしてもおいしいそうです。


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