翡翠白玉湯│ほうれん草と豆腐の中華スープ

難易度:☆ 調理時間:30分以内
ごく普通の家庭料理『翡翠白玉湯│ほうれん草と豆腐の中華スープ』のレシピを紹介します。翡翠はホウレンソウを、白玉は豆腐を表しており、普通の家庭料理として食べられる栄養価値の高い料理です。

今回の料理で使うホウレンソウは中国語での正名を菠菜、別名を菠菱、鸚鵡菜、红根菜、飛龍菜などといいます。インドネシア語では Horenso といい、こちらは日本語がそのまま伝わったものです。学名は Spinacia oleracea といいます。

ちょっと歴史を遡ります。ホウレンソウは7世紀頃ネパール経由で、中国南部にもたらされました。当時のネパール一帯の国名を Palinga といい、この音を野菜に当てて「菠薐菜」と呼ぶようになりました。現在の中国語名や日本語のホウレンソウとはこの「菠薐菜(草)」が訛ったものです。また当時の中国広東省方言で「菠薐」と「飛龍」の発音が似ていたため、「飛龍菜」とも呼ばれるようになりました。カンボジアから伝わったカボチャみたいなことが、古代中国でもあったのですね。

ヒユ科といえば、いくつかの薬用植物があります。代表的なのは「牛膝」です。薬学生や薬剤師の皆様はしっかり覚えておきましょう。他にも観賞植物の鶏頭(ケイトウ)もヒユ科の植物です。こちらは東南アジアで葉を食用にしたりもします。他にも一部地域で種子を穀物にしたりと食用にされる機会がわりと多い植物の一群です。

ホウレンソウは豊富なビタミンAと鉄分、そして葉酸を豊富に含み、ご存知鉄分補給の代名詞のように食べられる野菜です。鉄分の含量自体は実は全野菜中最高というほど高くはないのですが、同時に含まれる葉酸が鉄分の吸収を促進してくれるおかげで、鉄分だけ多い野菜を摂るより効率的に鉄分を摂取することができます。

そのまま作ってもおいしいですが、鶏肉や魚肉を加えてもおいしくなります。ぜひお試しください。



[材料]
ホウレンソウ ……… 220g
豆腐 ……… 1丁
中華スープ ……… 1000cc
ショウガ ……… 5g
ネギ ……… 5g
エビ ……… 5匹
シイタケ ……… 2個
オリーブオイル ……… 大さじ2

[調味料]
塩 ……… 適量
胡椒 ……… 少々
酒 ……… 大さじ1

[作り方]
1.ホウレンソウをよく洗い、痛んだ葉や茎を取り除いておく。ショウガはみじん切りにする。ネギはみじん切りにする。豆腐は厚さ1cmほどのうす切りにする。エビは背ワタを取り、みじん切りにする。シイタケは石づきを除き、千切りにする。

2.鍋に水を沸騰させ、ほうれん草をサッとゆでて氷水につける。

3.熱した鍋にオリーブオイルをひき、ショウガとネギを炒めて香りを出す。 続いてエビ、豆腐、シイタケを入れて軽く炒めたら、中華スープを加えて沸騰させる。最後にほうれん草を加え、酒、塩を加えて味を調えたら、胡椒を振って完成。

Point!
ホウレンソウは湯通ししてシュウ酸を抜きます。

スープのベースをチキンブイヨンなどに変えてもよいでしょう。また軽くとろみをつけても美味です。

好みで溶き卵を加えてみましょう。


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