千金雞│千金鶏

難易度:☆ 調理時間:30分以内
『千金雞│千金鶏』という面白い名前の料理を紹介します。「一刻値千金」という成語から生まれた快速鶏肉料理です。

中国語学習者がはじめに習う単語に時間の概念があります。時間の長さを現すときは、天、小時、分、秒など。日時をあらわすときは、号、点、分鐘、秒鐘などと日本語との微妙な違いに困惑する方も多いかもしれません。

時間を学ぶ時に必ず教科書に載っているのが「刻」という単位。台湾ではまったく使いませんが、15分を表す時間単位です。刻とは水時計の刻みのことで、古代中国では1日=100刻の時制が用いられていました。時代によって一日が96刻になったり108刻になったりもしましたが、清代に西洋から一日24時間制が導入されてから、24で割り切れる1日=96刻制が定められました。これから1時間=4刻、1刻=15分というわけです。

中国には「一刻値千金」、つまり「時は金なり」という成語があり、この料理は調理がほぼ15分で終了するので『千金鶏』という名前が付けられました。調理時はストップウォッチを片手に挑戦してみましょう(笑)。下準備もあるのでなかなか本当に15分というわけにはいきませんが、時間との戦いを強く意識させられる料理です。

味付けは『すき焼き』に似て少し濃い目、ご飯などのおかずに最適です。ぜひ再現してお楽しみください。


[材料]
鶏肉 ……… 800g
ネギ ……… 50g
ショウガ ……… 30g

[調味料]
醤油 ……… 150cc
酒 ……… 150cc
砂糖 ……… 小さじ1

[作り方]
1.鶏肉をよく洗い幅3cm、長さ6-7cmの短冊状に切り分ける。ネギはぶつ切りにする。ショウガはうす切りにする。

2.鍋に揚げ物油を200度まで熱し、作り方1の鶏肉を鍋の端から投入しする。強火で加熱しながら2-3分揚げて表面の色が変わるまで火を通す。

3.作り方2の鍋の火を止め、鶏肉を残して油を漉し取る。鍋に残った鶏肉にネギ、ショウガを加えて香りが出るまで炒めたら、すべての調味料を混ぜ合わせたものを加えて蓋をし、中火で5分煮込む。蓋を開けて中身をかき混ぜたら弱火で10-15分ほど混ぜ合わせながら加熱する。

4.鶏肉だけを取り出して器に盛りつけたら完成。

Point!
一刻(15分)=千金の意味が込められた名称ですが、実際にはもう少し時間がかかります。鶏肉をもっと薄く切れば、調理時間は短縮できます。

みりんを加えてすき焼き風の味付けにするものよいでしょう。

鶏肉は腿、胸、手羽先、どの部位でも作れます。 高級店では丸ごと一匹を解体して作ります。


0 コメント :

 
日本で作れる台湾料理 © 2012 | Designed by Rumah Dijual , in collaboration with Web Hosting , Blogger Templates and WP Themes
FB FACEBOOK TW TWITTER