韮菜盒│ニラ焼饅頭

難易度: 調理時間:1時間以内
本日は『韮菜盒│ニラ焼饅頭』という台湾伝統のパン料理を紹介します。『胡椒餅』に似た豚肉ベースの餡をサクサクパリパリの生地で包んだ焼料理です。

ニラはご存知ネギの仲間、ネギ科の植物で日本でも古代から食用とされてきました。なんと古事記にも登場する由緒正しい野菜です。漢字では「韮」と書きますが、草冠のない「韭」でも同じニラを意味します。なんとも不思議な漢字ですね。日本語では古くは「ミラ」と呼ばれていましたが、なぜか「ニラ」に転化して現在に到ります。

本草書《本草綱目》にも登場し、古代中国では鼻血を止める薬として利用されていました。実は房宮術(詳しくは各自お調べください(笑))の方面でも非常に有名な薬として知られ、「壮陽薬」として用いられます。別名を「草鍾乳」とも呼ばれますが、名前から効能が分かりますか?まぁ…、もう一つ「自然のバイアグラ」の別名を聞けば、どんな効果かはお分かりいただけると思います。

また月経中にニラを煮込んだスープを飲むと、生理痛が軽減したり、溜まっている悪い血を取り除いたりする効能もあります。どうやら血流に関与する成分が豊富に含まれているようですね。

また近代研究によるとニラの種には精子減少に効果があることが分かっており、男性不妊の治療に使われたりもしています。野菜としての利用は言わずもがな、色々な方面(?)で有効活用されているようです。

というわけで今日は食べると元気になる台湾料理『韮菜盒│ニラ焼饅頭』のレシピです。



[材料1]
中力粉 ……… 400g
温水 ……… 150cc
塩 ……… 1g

[材料2]
春雨 ……… 2玉
豚ひき肉 ……… 280g
ニラ ……… 160g
シイタケ ……… 40g

[調味料1]
醤油 ……… 小さじ1
酒 ……… 小さじ1
片栗粉 ……… 大さじ1


[調味料2]
塩 ……… 3g
固形コンソメ ……… 3g
砂糖 ……… 少々
胡椒 ……… 少々

[作り方]
1.材料1の中力粉と塩を篩ってボウルに入れ、65度の温水を加えて両手でよく捏ねる。

2.ラップをして30分静置し、表面に光沢が出るまで再び生地を両手で捏ねる。

3.作り方2の生地を12等分し、麺棒で直径15cmほどの円形に延ばす。生地の完成。

4.材料2の春雨は温水に20分ほど浸けて柔らかくし、2-3cmほどの長さに切っておく。材料2のニラをみじん切りにする。シイタケを千切りにする。

5.豚ひき肉にすべての調味料1を混ぜ合わせる。

6.熱したフライパンに大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、作り方4のシイタケと作り方5の豚ひき肉を中火で炒めながら混ぜ合わせ火を通す。出来たら取り出しておく。

7.作り方6のフライパンに大さじ1のごま油(分量外)を追加し、春雨とニラを香りが出るまで炒める。続いて作り方6の豚ひき肉とシイタケを加えて混ぜ合わせる。餡の完成。

8.作り方3の生地の中央に作り方7の餡を40gほど乗せ、半分に折って周囲を押さえつけて粘着させる。大さじ1のサラダ油(分量外)をひいたフライパンで、両面がきつね色になるまで焼いたら完成。

Point!
餃子の皮でも作れますが大きさと食感が違います。どちらかというとパイ生地で作った方が食感が近いので、生地を作るのが面倒くさい方は市販のパイ生地で代用しましょう。

シイタケの代わりに岩豆腐やタケノコが入ることもあります。






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