蒜蓉蒸魚片│タイのニンニク蒸し

難易度:☆ 調理時間:30分以内
本日は『蒜蓉蒸魚片│タイのニンニク蒸し』のレシピを紹介します。鯛をバターとニンニク風味の具と合わせて蒸し揚げた和洋折衷な料理です。

日本でタイといえばまずマダイ Pagrus major を思い浮かべると思います。通常食卓に並ぶマダイは体長30-40cmほどでそのイメージが強いかもしれませんが、天然の大きなものでは1mを超えることもある巨大魚です。タイは日本では非常に古くから食べられていた魚で、かの《万葉集》にもタイの名が残されています。古代はタイ=マダイでしたが、江戸時代に近縁の100種ほどの魚を総称して言う名称になり、近代に入ってからは300種近いタイの仲間を指していう言葉になりました。

中国語でもタイの仲間を「鯛魚」と書き台湾でも食べられますが、こちらは専らティラピアがメイン。マダイは鹿児島以北から北海道にかけて分布する魚で、台湾では漁獲されません。日本人の持つタイ=マダイのイメージで台湾の鯛魚を食べると、味の違いに驚かれるかもしれません。ちなみにクロダイは台湾でも漁獲されます。高級魚ですけど。

日本ではティラピアがイズミダイなどの名称で流通していることもあり、台湾の市場で「呉郭魚」の名前で売られているティラピアを(偽?)日本料理店では「タイ」の名前を付けて売っていることもあります。中国語メニューに「呉郭魚」の表記を見かけたら下に日本語で「タイの○○」とかかれてあっても、鯛料理じゃないんだということをしっかり覚えておきましょう。

さて、今回のレシピではタイを使っていますが、実際にはカレイやタラ、スズキなどの白身魚を使っても作れます。バターとニンニク、そしてサヤエンドウの食感が蒸した白身魚とよく合うすばらしい料理です。ぜひお試しください。


[材料]
鯛切り身 ……… 300g
ニンニク ……… 3個
トウガラシ ……… 少々
 (一味唐辛子で代用可)
ショウガ ……… 15g
サヤエンドウ ……… 5本
 (他の野菜で代用可、なくてもよい)

[調味料]
バター ……… 10g
塩 ……… 少々
胡椒 ……… 少々
酒 ……… 小さじ1
ごま油 ……… 適量

[作り方]
1.ニンニク、トウガラシ、ショウガをみじん切りにする。サヤエンドウを細かく輪切りにする。

2.ニンニク、トウガラシ、ショウガ、サヤエンドウをよく混ぜ合わせて、全ての調味料と混ぜ合わせておく。

3.耐熱容器に鯛切り身を乗せ、上に作り方2の具を乗せる。容器ごと蒸し器に入れ強火で10分蒸したら完成。

Point!
その他の白身魚でも作れます。ある程度油の乗った魚の方がおいしいです。切り身でない丸ごと一匹や一夜干しを使う場合は蒸し時間を数分増やした方がよいでしょう。

レシピではサヤエンドウを使っています。タマネギやコーンを使っても作れますので、好みの野菜でお試しください。

写真のようにきし麵やパスタ、タマネギを切り身の下に敷いても美しい料理に鳴ります。


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