Kari Ayam│マレーシア風チキンカレー

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
アジアンカレーシリーズ第一弾!このシリーズまでで「日本で作れる東南アジア料理」は終了し、通常の「日本で作れる台湾料理」に戻ります!

第一弾はマレーシアから『Kari Ayam│マレーシア風チキンカレー』のレシピを紹介します。ココナッツミルクと「Belacan│アミ漬け」で東南アジア風の味付けに仕上げられた香り高いカレーです。そんなに辛くはありません。「Belacan」は日本では手に入らないので日本のアミ漬けで代用しています。中国の「蝦醤」などで代用してもよいでしょう。料理名の「Kari」がカレー、「Ayam」が鶏肉の意味です。

せっかくなので各国カレーと一緒にその国の基本情報を覚えましょう。今回はマレーシアです。

Malaysiaマレーシア)

マレー半島とボルネオ島の北部を領土とする連邦国家で、国土面積は日本とほぼ同じ、人口は約3000万人です。首都はクアラルンプール。アジア有数の多民族国家で、人口比率はマレー系67%、中国系25%、インド系7%、そのほか1%、それぞれ母語が異なります。公用語はマレー語ですが、中国語や英語もかなり通じます。

日本史上の重要な事件とも結構関連が深い国で、種子島への鉄砲伝来はマレーシアの前身マラッカ王国から伝わりました。フランシスコ・ザビエルもマラッカ王国から日本にやってきています。

現在首都クアラルンプール近郊など都市部では経済発展が目覚しく、シンガポールなどと並んで「東南アジアの優等生」とも言われています。平均賃金は他の東南アジア諸国よりも高めですが、他民族性を活かしてその他のイスラム国家や中国、インドとも関係を深めています。

マレーシアの西側にあるマラッカ海峡は、インド洋から太平洋に抜けるための海運の要所であり、年間10万隻近くの大型貨物船が行きかいます。そのほとんどが石油タンカーなのですが、平均水深が25メートルととても浅く、この海峡を通過できるかどうかがタンカーの大きさを決めているほどです。そのためマレー半島を横切るパイプラインを建設する計画も持ち上がっています。海賊対策に日本の海上保安庁の巡視船もパトロールしています。

観光資源も豊富で毎年多くの日本人が訪れるリゾート地でもあります。あと日本語に慣れていると間違いがちですが、英語では「マレイズィア」のように最後のSが濁音で発音されます。覚えておきましょう(笑)。

台湾をはじめとする中華圏で活動する歌手「梁静茹│Fish Leong」の出身国でもあります。

マレーシアは観光にビジネスに、とても魅力的な国です。ぜひこの国のカレーを再現してみてください。味が気に入ったら飛行機に飛び乗りましょう!


[材料1]
鶏肉 ……… 1匹分(1kg)
ジャガイモ ……… 350g
ココナッツミルク ……… 200cc
水 ……… 1000cc

[材料2]
エシャロット ……… 180g
ニンニク ……… 30g
レモングラス ……… 10g
ガランガル(南姜)……… 30g
 (なければショウガで代用する)
ブラチャン ……… 25g
 (なければ日本のアミ漬けを使う)
ターメリック粉 ……… 10g

[材料3]
カレー粉 ……… 大さじ3
カレーリーフ ……… 3g
スターアニス(八角) ……… 3個
シナモン(肉桂) ……… 3g

[調味料]
砂糖 ……… 小さじ1
塩 ……… 小さじ1と1/2

[作り方]
1.材料2のエシャロット、ニンニク、ガランガルの皮をむき、レモングラス、ブラチャン、ターメリック粉とあわせてフードプロセッサーなどで、すりつぶしておく(→Point参照)。

2.鶏肉はよく洗い、部位ごとに切り分けておく。ジャガイモは皮をむき、食べやすい大きさに切り分ける。

3.熱した鍋に大さじ8のサラダ油(分量外)をひき、作り方1ですりつぶした材料2を加えて香りが出るまで中火で炒める。続いて材料3を加え、油の色が変わるまで弱火で炒める。

4.鶏肉とジャガイモを作り方3の鍋に加え、鶏肉の表面の色が変わるまで炒める。続いて水とすべての調味料を加えて沸騰させたら、鶏肉とジャガイモに火が通るまで中火で20-30分ほど煮込む。

5.最後にココナッツミルクを加えてよく混ぜ合わせたら弱火で沸騰するまで加熱して完成。

Point!
材料2をすりつぶす時は、少量のサラダ油を加えておくと滑らかになります。

「Belacan(ブラチャン)│アミ漬け」は英語で「Shrimp Paste」とも呼ばれ、固形の魚醤の一種です。 強烈な臭みがありますが、炒めることで匂いが飛び旨味だけが残ります。日本のアミ漬けとは違いアミの原型が残らないほどつぶされているので、日本のアミ漬けを使う場合もすりつぶしてから使いましょう。

中華料理で使う「蝦醤」という調味料がブラチャンとほぼ同じ製法です。若干風味が異なるだけなので、こちらを使ってもよいでしょう。


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トウガラシを使っていないので、辛さはすべてカレー粉由来になります。 辛いのが好きな人はトウガラシを加えましょう。


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