Filipino Chicken Curry│フィリピン風カレー

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
アジアンカレー第九弾!『Filipino Chicken Curry│フィリピン風カレー』のレシピを紹介します。ココナッツミルクの香りが香るあまり辛くないカレーです。

ココナッツミルクを使う以外はほとんど日本のカレーと変わらないので、まったく同じ感覚で作れます。

実はフィリピン人は実際にはあまりカレーを食べません。日本だと家庭料理の定番ですが、フィリピンの家庭でカレーを作るのは希なようで、普通のレストランにもメニューにカレーが載っているのは少ないようです。しかしなぜか『フィリピンカレー』と呼ばれるものは存在しており、一部で根強い人気を誇っているようです。

フィリピンの基本情報を見てみましょう。

Republic of the Philippines(フィリピン共和国)

フィリピンは東南アジアの島国で、国土面積はベトナムやマレーシアよりもすこし小さいほど、福岡県とほぼ同じ経済規模を持ち、人口は約1億人です。国語はタガログ語ですが、英語教育が非常に進んでおり、ほぼ全国民が流暢なアメリカ英語を話せます。

この英語能力の高さを活かしてアメリカやヨーロッパに出稼ぎに行く国民が多数おり、出稼ぎ労働、特に看護師やメイド業はフィリピン最大の産業となっています。日本にも一昔前は芸能ビザで、現在は介護職員として多くのフィリピン人が入国しています。

1946年にアメリカから独立してからは順調に経済発展をとげ、1960年代には東南アジアで最も裕福な国とまで呼ばれていましたが、1965年に成立したマルコス大統領の長期独裁政権により政治は腐敗し、大統領の家族らによる国庫の私物化などもあり成長が停滞、現在は東南アジアの病人と呼ばれるほど経済発展に乗り遅れてしまいます。農業も盛んですが生産性が低く、電気、水道、交通などのインフラ整備が進んでいないため、地方の産業が停滞しています。また各地方ごとに豪族のような有力者(一族)が政治の実験を握っており、対立も激しいので私兵を雇って武装していることもあります。政治腐敗とインフラ整備の遅れはフィリピンの慢性病ともいわれています。

政治経済に関しては問題が多い国ですが、英語能力の高さを活かした格安英語教育や通信教育などのビジネスも民間で生まれており、国内レベルで見れば経済状況は必ずしも悪くはありません。2000年代以降もGDPも年7%以上の順調な経済発展を続けており、ようやく「病気」が回復に向っているような雰囲気があります。経済発展をリアルタイムで感じられる都市部の賑やかさと、発展途中であるがゆえに残っている大自然の美しさが共存するきらびやかな国です。物価が安く高級リゾートも多いので退職後にフィリピンを終の棲家とする外国人移住者も少なくありません。

筆者も多くの友人がフィリピンにいるので内情には割りと詳しいのですが、地方の有力者と上手く仲良く慣れれば一気にビジネスが進みます(笑)。

そんなフィリピンのカレーはどこか懐かしさを感じさせるシンプルなレシピです。日本で簡単に再現が可能ですので、ぜひお試し下さい。


[材料1]
鶏もも肉 ……… 4個
ジャガイモ ……… 280g
ピーマン ……… 150g

[材料2]
タマネギ ……… 200g
ニンニク ……… 5個

[材料3]
ココナッツミルク ……… 800cc
トウガラシ粉 ……… 小さじ1と1/2
カレー粉 ……… 大さじ3
胡椒粉 ……… 小さじ1/2


[調味料]
塩 ……… 適量

[作り方]
1.鶏肉は関節で切り離す。ジャガイモは皮を剥いて食べやすい大きさに切っておく。ピーマンは千切りにする。タマネギとニンニクは皮をむいてみじん切りにする。

2.熱した鍋に大さじ6のサラダ油(分量外)をひき、すべての材料2を入れて香りが出るまで炒める。続いて鶏もも肉を入れ、表面の色が変わるまで炒める。

3.作り方2の鍋にジャガイモとすべての材料3を加えて加熱して沸騰させたら、弱火でジャガイモが柔らかくなるまで煮込む。

4.作り方3の鍋に千切りにしたピーマンを入れ、再び沸騰させたら完成。

Point!
タマネギとニンニクはじっくりあめ色になるまで炒めると旨みが出ます。また日本のカレーのように翌日の方がおいしいです。

ピーマンの代わりに人参やその他の野菜を加えてもよいでしょう。

レシピ通りだととろみのあるカレースープになります。さらさらのスープが好きな方は作り方4の後にココナッツミルクを100-200cc足して下さい。


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