金華玉樹雞│金華ハムと鶏肉の蒸し物

難易度:☆☆ 調理時間:1時間以内
本日は『金華玉樹雞│金華ハムと鶏肉の蒸し物』というちょっとした高級料理のレシピを紹介します。金華ハムはベーコンで代用できるので、割と手軽に再現可能です。台湾でも家庭料理として作る場合はベーコンで代用することがあります。

出来上がりが広東風の『文昌鶏』に良く似ており、おそらく同じ系統の料理でしょう。『文昌鶏』は広州の、『金華玉樹雞』は香港料理とされます。

この料理で使われる金華ハム(金華火腿)は中国を代表するハムの一種で、イタリアのプロシュット・ディ・パルマ、スペインのハモン・セラーノと共に世界三大ハムの一つに数えられます。浙江省の金華地域で作られたものだけがこの名前を付けられ、断面が炎のように赤いことから金華“火”腿と名付けられました。古くは唐代から作られていた記録があり、明清の時代には宮廷に献上もされていました。

残念ながら金華ハムは日本には「加熱したもの」しか輸入が認められていないため、台湾で売られているような生の金華ハムを手に入れるのは至難の技かと思われます。台湾では普通に売っていますが、買って日本に持ち込むのも違法となり税関で没収されます。お気をつけ下さい。中国の衛生事情が改善されれば、日本でも生の金華ハムが手に入る日が来るかもしれませんね。というわけで、ベーコンで代用しましょう。

見た目も美しいですが、本当に美味い料理です。ぜひ再現してみてください。



[材料]
鶏肉 ……… 1匹(約1kg)
金華ハム(ベーコン) ……… 120g
ネギ ……… 40g
ショウガ ……… 20g

[調味料1]
塩 ……… 大さじ1
味の素 ……… 小さじ1
酒 ……… 大さじ1
砂糖 ……… 小さじ1/2

[調味料2]
水溶き片栗粉 ……… 大さじ1

[作り方]
1.ネギ、ショウガをみじん切りにし、調味料1と混ぜ合わせておく。

2.鶏肉を部位ごとに切り分け、作り方1の調味料に30分ほど漬けておく。

3.作り方2の鶏肉を底の深い耐熱容器に置き、蒸し器で20分ほど蒸す。火が通ったら取り出して骨を抜き、食べやすい大きさに切り分けて器に並べる。容器にたまったスープは取っておく。

4.金華ハムを薄切りにし、沸騰したお湯で茹でて火を通す。これを作り方3の鶏肉を並べた器に添える。

5.作り方3の鶏肉スープを沸騰させ、水溶き片栗粉でとろみを付けたら鶏肉と金華ハムの上からかけて完成。

Point!
 金華ハム(ベーコン)は鶏肉と同じくらいの大きさになるよう切り分けて使ってください。金華ハム一枚で鶏肉を一片包んで食べられるくらいが理想です。また細切りにして上から散らすこともあります。

金華ハムを煮込んだ湯は少しだけ出汁が取れています。他のスープ料理にでも使いましょう。

日本の金華ハムは非常に高価なので、家庭で再現するならベーコンで作るのがいいでしょう。


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