炸雞排│台湾フライドチキン

難易度:☆☆ 調理時間:1時間以内
5月に入ってから続く超本格台湾料理シリーズ、今回は『炸雞排│台湾フライドチキン』のレシピです。市内いたるところで揚げたてを食べられる台湾を代表するファストフードの一つです。

日本ではもともと明治の開国以降、福建や上海の中華料理から伝わった『から揚げ(唐揚げ)』を食する習慣がありました。中国の『炸雞排』はもともと 『北京ダック』などと同じように非常に手間をかけて作る宴席料理が元になっており、それを労働者向けにアレンジしたのがいわゆる日本の『唐揚げ』です。

こ れとは別に20世紀に入ってからアメリカの黒人ソウルフードが商業化され、1970年の大阪万博以降KFCが日本に出店してから広まったのが『フライドチキン』です。2000年代に入り、「フライドチキンといえばKFC」の一強時代を打破したのはなんど日本国内の大手コンビニチェーン店。国産の鶏肉を使ったから揚げをカウンター越しに売ることでほぼ独占状態にあったフライドチキンの一角を切り崩し多くの利益を上げます。黒人のソウルフードであった『フライドチキン』がアメリカの一般家庭に浸透するまでの過程は社会学で、そしてKFCが設立され日本に進出、コンビニチェーンがそれに対抗するまでの一連の流れは経営学の観点から非常に面白い分析題材になりそうです。もちろん日本における「から揚げ」と「フライドチキン」の勢力図や変遷などもすこし踏み込んで考察すると大学生のいいレポート材料になりそうですね。


さて台湾では何かと目の敵にされがちな揚げ物料理、特にこの料理は販売量が多いため、やれ油を使いまわしているだの、やれ病気の鶏肉を使っているだの、やれ学生たちの脳の発達に悪い影響があるだの、槍玉に上げられることが少なくありません。

健康が気になるなら、いい鶏肉、いい油を使って自分で作ってしまえばいいのです!今回のレシピは夜市やファストフード店で作られている『炸雞排│台湾フライドチキン』のレシピをほぼオリジナルのまま紹介してみます。日本でいい材料を使って作れば台湾のものよりおいしく作れると思いますので、ぜひとも挑戦してください。



[材料1]
小麦粉 ……… 100g
サツマイモ澱粉 ……… 200g
米粉 ……… 50g

[材料2]
鶏むね肉 ……… 1枚

[材料3]
ネギ ……… 40g
ショウガ ……… 20g
ニンニク ……… 80g
五香粉 ……… 小さじ1/2
砂糖 ……… 大さじ2
味の素 ……… 小さじ2
醤油 ……… 大さじ2
重曹 ……… 小さじ1/2
水 ……… 100cc
酒 ……… 大さじ2

[調味料]
胡椒 ……… 適量
一味唐辛子 ……… 適量

[作り方]
1.材料1の粉類をふるいにかけて混ぜ合わせておく。

2.鶏むね肉の皮と骨を取り除き、叩いて均一な厚さの一枚肉にしておく。

3.材料3を全てミキサーに要れ粉砕して混ぜ合わせる。これをボウルなどにいれ、鶏むね肉を30分ほど浸けておく。浸け終わったら鶏むね肉に作り方1の粉をまぶしておく。

4.鍋に揚げ物油を150度まで熱し、作り方3の鶏むね肉を2-3分ほど揚げる。周辺の一番肉厚な部分にハサミで数センチ切れ込みをいれ、中まで火が通っていれば好みで胡椒と一味唐辛子を振って完成。

Point!
鶏むね肉以外でも作れます。鶏もも肉で作る場合も皮と骨を抜いて平たく叩いてから作りましょう。

粉に卵を割りいれて作る方法もあるのですが、焦げやすいのと油がすぐに汚れてしまいます。卵を使う場合は多めの油で温度を一定に保ったまま作ってください。

肉に味がしみこんでいるので胡椒と一味唐辛子はあくまでお好みです。


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