墨魚香腸│イカ墨ソーセージ

難易度:☆ 調理時間:一瞬
本日は真っ黒な海の幸と濃厚な陸の旨味のコラボレーション、『墨魚香腸│イカ墨ソーセージ』を紹介します。正直レシピというほどの料理ではないのですが、台湾では夜市でも売られているほど根強い人気を持つレシピですので、紹介させていただきます。

イカは中国語では「烏賊」、「中卷」など種類や大きさにより様々な呼び名があります。イカの数ある別名の一つに「墨魚」というものがあり、とくに墨を吐くことを強調するときはこの名称を使うようです。当レシピ「イカ墨ソーセージ」はイカの身も入っているので『墨魚香腸』と呼びます。ちなみにイカの墨はそのまま「墨汁」とよび、墨だけを練りこんだパスタ、いわゆる「イカ墨パスタ」は「墨汁麵」と呼びます。

現在でこそ非常に多くの中国語名を持つイカですが、古くは「鰂(Ze2、ぞく)」と呼ばれました。イカを「烏賊」と書くときの「賊」の字は古くはこの字を使って「烏鰂」と書き、いつの間にか書くのが簡単で同じ発音の「賊」の字に置き換わったようです。頭についている「烏」の字にもちゃんと由来があり、海面を漂っているイカを死体と勘違いしたカラスがこれを食べようと水面まで降りてきたところを、イカは脚で絡めて逆に捕食してしまうそうで、これが「烏」の字の由来になっているそうです。恐るべき生物ですね…。

イカの骨は「烏賊骨」という生薬になるのですが、古代中国の本草書ではこの「烏鰂」の表記を用いて「烏鰂骨」と紹介されていることがあります。とてもマイナーな中薬ですが、アロエの絞り汁とイカの骨を丸めて、アワビのスープで飲むという「四烏鰂骨一蘆茹丸」という薬もあります。苦そうですが、薬膳料理としてそのまま通用しそうです。女性の血液不足に使います。

今回の『墨魚香腸│イカ墨ソーセージ』は日本では沖縄などで生産されているようで、通販で購入できます。 興味のある方は取り寄せてお楽しみください。中には豚肉と共にイカの身も入っており、普通のソーセージと食感が少し違います。とてもおいしいので、ぜひお試しください。調理はただ焼くだけと非常に簡単です。



アマゾンでも購入できますので、お楽しみください。


[材料]
イカ墨ソーセージ ……… 2本

[作り方]
1.イカ墨ソーセージを網かフライパンで炙り焼きにし、中まで火が通ったら輪切りにして完成。

Point!
オーブンやトースターで焼いても作れます。焦がさないよう注意しましょう。

イカ墨ソーセージは台湾では日本よりも手軽に手に入ります。お土産としても喜ばれそうです。


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