紅燒筍尖│中華風タケノコの醤油煮込み

難易度:☆ 調理時間:30分以内
中餐丙級證照」シリーズ第39弾!…あと50種類以上もあるぞ!まだ半分も終わってないとは、驚きでした(笑)。

今回のレシピは『紅燒筍尖│中華風タケノコの醤油煮込み』、油で揚げたニンニクがいいアクセントになったお手軽絶品レシピです。野菜だけを使った素食料理でもあります。

この料理で用いられるタケノコの親植物であるタケは日本にも多くが生育していますが、そのすべては中国からの太古に渡ってきた帰化植物であるといわれています。

古くから中国ではタケを吉祥の象徴として用い、よくある松・竹・梅の歳寒三友は中国画のモチーフとして有名です。 竹・梅・蘭・菊を四君子と呼んで同じく絵画のモチーフに使いますね。

とにかく中国では縁起のいい植物で、寒さに耐えて伸びることから「不屈」、中が空洞であることから「虚心」、高くそびえることから「昂然」、その静謐なイメージから「君子」の象徴とされました。王徽之、白居易を始め多くの著名な文人に愛された植物で、特に宋代以降は多くの詩や絵画に登場します。

中国で火薬が発明される前は祝祭時に竹を熱し、その破裂する音で邪気を払うのが一般的でした。つまり「爆竹」です。名前にもしっかり竹の字が残っていますね。

日本でも極希に見られる「タケの開花」は60年から120年周期で起こるといわれています。よく知られているようにタケの花が咲き実をつけると、地下茎を共有する全ての竹が枯死するのですが、中国やインドではこれを不吉の前兆として非常に恐れているようです。調べてみると国によって不吉とされる理由が様々でした。

中国の研究によれば、天災的な飢饉の直前に竹が開花して枯死するという現象がいくつも確認されていることから、タケの開花は土壌や気候の変化により起こると考えられており、環境の変化を敏感に察知した竹が生存のため実をつけて生き残るのではないかと考えられています。

インドでは大量の竹の実を求めてネズミが大発生し、これが移動して近隣の農作物を食い荒らしてしまうためと考えられているようです。

ちなみに野生のパンダの生息域でこの現象が起きると、パンダは致命的な食糧不足に陥り大部分が死んでしまうようです。恐るべし竹の花!


[材料]
タケノコ ……… 1本(300g)
ニンニク ……… 3個
ネギ ……… 1本
ショウガ ……… 10g

[調味料]
醤油 ……… 大さじ1
塩 ……… 小さじ1/4
砂糖 ……… 小さじ1/2
胡椒 ……… 少々
水 ……… 300cc

[作り方]
1.タケノコは煮込んで火を通し、皮を剥いて一口サイズに切る。ニンニクは皮をむき、そのまま油できつね色になるまで揚げる。ネギはぶつ切りにする。ショウガは薄切りにする。

2.熱した鍋に大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、ネギとショウガを炒めて香りを出す。続いて全ての調味料を加えよく混ぜ合わせて沸騰させる。

3.作り方1のたけのことニンニクを加え、弱火で汁気がなくなるまで煮詰めて完成。

Point!

レシピ通りニンニクは3つで作るのが基本ですが、ニンニクが好きな人は5個、10個と数を増やしても問題ありません。

シイタケやニンジンを一緒に煮込んでも美味しく作れます。

タケノコを醤油ソースで煮込むというシンプルな料理です。いろいろにアレンジしてお食べください。


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