蔥油雞│葱油鶏

本日のレシピは『蔥油雞│葱油鶏』です。台湾のお弁当屋さんでは定番の料理ですね。レストランのメニューとしてはあまり見かけませんが、家庭ではそれなりによく食べられます。

煮込んだ鶏もも肉に糸ネギをのせごま油を振りかけて食べる料理で、白ご飯との相性が抜群。骨から取り外して弁当のおかずにしたり、おにぎりの具にしてもいいでしょう。弁当屋の定番メニューということで、台湾でももちろんご飯とあわせて食べます。

そういえば台湾各地で見かける「便當」の文字、もちろん「弁当」を意味しているのですが、日本語と漢字が違うことに気づきましたか?

「弁当」はもともと「便當」と書くのが正しく、その語源は南宋時代(1127年—1279年)の文献にまで遡ります。意味はそのまま「便利な(便)もの(当)」。これが日本に伝わり当て字で「便道」、「辨當」などとかかれるようになります。そのうち「辨當(弁当)」の字が定着し、日本ではこの字を用いるようになりました。日本による統治を受けた台湾にも「弁当」が逆輸入され、大衆文化として定着するのですが、さすがに当て字はまずいと思ったのかオリジナルの「便當」の字を使っているようです。また台湾では日本の駅弁をまねて、各地の有名駅で「鐵路便當」が売られています。台湾列車の旅を計画されている方はこちらも楽しみですね。

現在台湾では99%の公立小中学校で給食が提供されています。アジア圏ではかなり珍しい普及率です。台湾でも1930年代にはすでに一部の学校で給食制度がとられていましたが、公立学校での給食制度が確立したのは90年代以降、つまりそれ以前はみんな弁当を持って学校に通うのが当たり前でした。お母さんが作ったものだけでなく、通学時に路上で売っている弁当を自分で買って学校に持っていくというスタイルも受け入れられていました。安くて、美味しくて、栄養豊富、そしていろんな料理が食べられる台湾の「便當」は給食制度が始まり、子供たちが弁当を必要としなくなった後も、忙しいサラリーマンたちの昼食の定番として、しっかりと根付いています。

市井の弁当屋はあまり観光客向けではないため、中国語ができないと購入するのが難しいかもしれません。台湾の友人に「弁当が食べたい!」と伝え、連れて行ってもらいましょう。それがダメなら日本で自作です(笑)!


難易度:


調理時間:
30分以内

材料:
鶏もも肉 ……… 1本
ネギ ……… 10g
ショウガ ……… 2g
トウガラシ ……… 2g
ごま油 ……… 大さじ1
サラダ油 ……… 大さじ1/2

調味料:
ブイヨンスープ ……… 大さじ1
醤油 ……… 小さじ1
砂糖 ……… 小さじ1/2


作り方:
1.鶏もも肉はよく洗い、沸騰したお湯でサッとゆでてあくを抜いておく。ネギ、ショウガ、トウガラシは千切りにする。

2.鍋に適量(鶏肉が浸かるくらい)の水を沸騰させ、作り方1のアク抜きした鶏もも肉を入れる。沸騰したら弱火のまま10分ほど煮込んで蓋をし、火を止めて15分ほど蒸す。

3.鶏肉に火が通ったら取り出して冷まし、混ぜ合わせた調味料をかける。上に千切りにしたネギ、ショウガ、トウガラシを載せ、ごま油とサラダ油を混ぜ合わせたものを振りかけて完成。



Point:
鶏肉をアク抜きしてから弱火で煮込み、蒸すのは肉を柔らかくするためです。グツグツ強火で煮込むのは止めましょう。

もともと弁当のおかずなのでご飯との相性は抜群です。お子様ランチ風に更にご飯を盛り付けると子供が喜ぶかもしれません。サラダを添えるのも忘れずに。

骨を抜いた鶏もも肉を調理し、写真のように切って提供してもいいでしょう。


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