燒酒蝦│酒焼きエビ

本日は『燒酒蝦│酒焼きエビ』の紹介です。名前から分かるように調理にお酒を使いますが、決してお酒に火をつけて焼き上げる料理ではありません。炒め物ではなく煮物なので台所の火力が弱い人やIH、ホットプレートでも作れます。強火で火をつけて作る料理もあるのですが、それはまた別の機会に。

料理名にある「焼酒」の部分で思い出しましたが、韓国には「소주│焼酒」というアルコールがありますね。飲んだことある人いますか?韓国式焼酎などと紹介されることがありますが、日本と韓国で漢字が異なっていることを知っている人はどれだけいるでしょうか?中国でも高粱酒などを別名「焼”酒” Shaojiu」といいます。日本で焼酒と書いても間違いではないのですが、酒と酎では漢字の意味がすこし違います。中国と韓国の「焼”酒”」は文字通り焼いた(蒸留した)酒を意味しますが、日本の「焼”酎”」は香り高く濃い酒を意味します。

また中国、韓国の焼酒は同じ漢字でも製法や原材料がまったく異なります。ほとんど別の飲み物といっていいでしょう。

そして今回料理に使うのは本物の焼酒、高粱酒ではなく、普通の料理酒です。料理名は「焼酒で調理する蝦」ではなく、「酒で焼いて(煮て)調理する蝦」の意味なので、間違えないようにしましょう。高粱酒や日本の焼酎で作っても美味しく作れると思いますが、香りによっては食べられない人もいると思います。使うお酒の種類は各人で工夫してみてください。



難易度:


調理時間:
30分以内

材料1:
テナガエビ ……… 10匹
 (他のエビでもよいが新鮮なものを使う)
料理酒 ……… 300cc

材料2:(漢方薬)
当帰 ……… 5g
黄蓍 ……… 5g
陳皮 ……… 1g
枸杞 ……… 少々
大棗 ……… 2個
オリーブの塩漬け ……… 1個
 (これはなくても作れます)

調味料:
塩 ……… 少々
砂糖 ……… 少々
水 ……… 400cc


作り方:
1.材料2を鍋に入れ、水を加えて蓋をし、強火で15分煮込む。(→Point参照)

2.熱した鍋に作り方1のスープを入れ、煮立ったらテナガエビを入れて火を通す。塩、砂糖で味付けし、料理酒を振りかけながら加えて火をつける。(→Point参照)

3.料理酒を全て加えたらアルコール分が飛ぶまで強火で沸騰させて完成。


Point:
漢方薬はスープに入れたまま調理します。漉したりする必要はありません。

ふちのある大きな鍋を使って加熱し、料理酒は鍋の縁に振り掛けるようにして加えると用意に火がつきます。スープに足すようにして加えると火がつかないので注意。

アルコール分を少し残したまま食べるのが一般的ですが、家庭で作るなら完全に飛ばした方がいいでしょう。

強火で一気に加熱して作りますが、お酒の香りまで消してしまわないように注意です。

米や穀物で作った良い香りのお酒があれば、この料理に使えます。いろいろと試してみましょう。ただし韓国の焼酒は使わないほうがよいでしょう。



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