花生雞丁│鶏肉ピーナッツ炒め

本日のレシピは『花生雞丁』、日本の中華料理屋でも割りとおなじみの定番料理です。

宮保雞丁』に似た味付けですが、ピーナッツを加えて食感を楽しめるようになっています。以前紹介した『宮保雞丁』にピーナッツを加えても、ほとんど同じものを作れると思うので興味のある方は挑戦してみてください。別名を『花生炒雞丁』などとも言います。

まったく料理とは関係ありませんが、ピーナッツの最大の生産国は中国で、毎年1000万トン以上が生産され、そのほとんどが国内で消費、加工されています。ちなみに日本は国内生産が1万5千トンほどで、輸入が5万トンほど。他にもバターやマーガリン、ピーナッツオイルなどのさまざまな形で貿易取引が行われています。

日本では国産のピーナッツを保護するため関税が割りと高めに設定されていて、値段も他の堅果類と同じくらいになりますが、中華圏では非常に安く手に入るため、さまざまな料理や加工品に使われています。

国産品は定番の「安心・安全」を謳って中国産との差別化を図って売り込まれますが、実は中国産と栽培方法も残留農薬もほとんど差はありません。国産の謳う安心安全がむなしく聞こえますね。今後日本でのピーナッツ栽培は消滅はしなくともよほどのことがない限り徐々に縮小していくことでしょう。

ピーナッツ│落花生はその名の通り、受粉後地中で結実する特別なマメ科植物で、また世界的に非常に重要な商品作物です。経済・工業・食品産業的には非常に重要な作物なのですが、小麦、トウモロコシ、イネの陰に隠れてなかなか世界経済の表舞台には表れません(笑)。植物学的にも、経済学的にも非常に面白い作物・製品ですので興味のある方は自分で調べてみましょう。

料理と関係ないことをたくさん書きました、それではそろそろレシピいってみましょう。台湾の熱炒店で食べられる、筆者も大好きな料理です。



難易度:


調理時間:
30分以内

材料:
鶏胸肉 ……… 150g
ピーナッツ ……… 大さじ2
ニンニク ……… 5個
ネギ ……… 1本
一味唐辛子 ……… 少々

調味料:
花椒粒 ……… 小さじ1
ごま油 ……… 大さじ1
塩 ……… 小さじ1/2
胡椒 ……… 小さじ1/2
固形ブイヨン ……… 小さじ1
酒 ……… 大さじ1


作り方:
1.鶏胸肉は小さなブロック状に切り分け、全ての調味料を混ぜ合わせた漬け汁に15分漬けておく。ニンニクとネギはみじん切りにする。

2.鶏胸肉を取り出し、180度の油で火が通るまで炒め、取り出して油を切っておく。

3.熱したフライパンに大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、ニンニクとネギ、ピーナッツを香りが出るまで炒める。

4.鶏肉を加え、その他の材料と炒めながら混ぜ合わせたら、一味唐辛子を少量振りかけて完成。


Point:
まず鶏肉を油で揚げる必要がありますが、フライパンに多めのサラダ油を熱し炒めるようにして火を通せばそのまま作り方3の調理に移れます。

鶏肉は2回火を通すことになるので、最初に揚げる段階では完全に火を通す必要はありません。肉が固くならないように注意しましょう。

漬け汁が少量余ったら、フライパンに加えて一緒に炒めても良いでしょう。ただし塩気が強くなりますので、お好みで。

ネギは炒めず写真のように最後に上から散らしても美味しいです。


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