羊肉爐(1)│羊肉スープ(1)

羊肉爐(1)│羊肉スープ(1)

本日は台湾冬の風物詩 『羊肉爐│羊肉スープ』の紹介です。以前紹介したことのある火鍋、薑母鴨などと並んで、台湾の冬の鍋料理といえばこれです。

2月半ばとはいえ、既にうっすらと春の陽気が漂い始めた台湾ですが、 火鍋、薑母鴨、羊肉盧を提供するお店ではこの冬最後のかきいれ時に精を出しています。 羊肉盧は名前のように羊肉をいろんな漢方薬で煮込んだスープです。単純に生姜のみで作るものから、今回紹介する漢方薬を使った薬膳羊肉盧まで、レシピの種類が豊富です。

台湾ではどの家庭にもお気に入りの羊肉盧があり、主婦たちの会合時に情報交換が行われているようです。一家の料理人である主婦たちに言わせれば羊肉盧は味も大事ですが、「自宅から微妙に遠い距離にあり、すこし手間をかけて買いに行く」というのもポイントのようです。

かくいう筆者も三重にある某羊肉店のものがお気に入りで、この冬はもう4度も食べました。

さまざまなレシピがあるので折を見ていろいろなレシピを紹介したいと思います。本日はちょっと難しめの薬膳羊肉盧です。



難易度:
☆☆☆

調理時間:
3時間ほど

材料1:
桂皮 ……… 5g
陳皮 ……… 5g
熟地黄 ……… 5g
銀杏 ……… 5g
当帰 ……… 7g
当参 ……… 7g
枸杞 ……… 7g
黄蓍 ……… 7g
大棗 ……… 6個

材料2:
羊肉 ……… 500g
白菜 ……… 1個
ネギ ……… 3本
生姜 ……… 1塊
酒 ……… 300cc

調味料:
ごま油 ……… 大さじ3
塩 ……… 少々

作り方:
1.材料1をティーバックに入れて100ccほどの酒に20分漬けておく。ネギは食べやすい大きさに切る。生姜はスライスにする。

2.羊肉はぶつ切りにし、沸騰したお湯にくぐらせてアクを抜いておく。 取り出して冷水に付けておく。

3.熱した鍋にごま油をいれ、生姜と羊肉を入れ表面にうっすらと焦げ目が付く程度まで炒める。

4.作り方1で酒に漬けておいたティーバックと、酒を加え、羊肉のすこし上まで水を加える。強火で沸騰させアクを取ったら、弱火にして2時間じっくりと煮込む。

5.羊肉が柔らかくなったら白菜を加え、火が通るまで煮込む。最後に塩で味を整えて完成。


Point:
生姜は一塊(100gくらい)をそのままスライスして用います。きれいに泥を落として皮のついたままスライスしてください。鍋には入っていますが食べません。

生薬を使わず、生姜のみで作ると簡易版の羊肉盧になります。この場合肉が違うだけでほぼ薑母鴨と変わりません。多くの薑母鴨店で羊肉盧も提供している理由です。

羊肉はじっくり煮込みましょう。

熟地黄、当帰、大棗には補血、枸杞には滋陰、党参、黄蓍には補気の効能があるとされ、銀杏は肺気をまとめ、桂皮は経脈を通し、陳皮は脾を健康にします。羊肉は精血を補い、陽気を助けるといわれているので、まぁ、全体として血脈を通じ、気血を滋して補うといった効能ですね。





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